池波正太郎の「男の作法」という本をKindleで読んでいます。また、途中なんですが、いろいろと含蓄があって、ためになります。
大体の章が食べ物の話から始まるのですが、途中から話が違う方向に進んでいって、休日とか旅行とか慰藉料といった章のタイトルの話になるんですね。書き下ろしではなくて、語り下ろしというスタイルになっているから、話のマクラが食べ物話で、徐々に本題に移るわけです。
現在のぼくには、三百六十五日、休日というものは一日もない。毎日、必ず書かなきゃならないもの。日曜日が休日といっても、鍼の治療を受けている一時間に、ぼくは小説の構想をととのえるんだよ。それが習慣になるように自分を仕向けていると、そのうちに本当の習慣になってしまうものです。仕事の行き詰まりを頭脳からではなく、躰のほうから解いてゆく……これもいわば、ぼくの流儀の一つだな。
池波正太郎「男の作法」
これは休日という章に書いてあったことで、いまでいうライフハックじゃないかと思ったりもするわけです。
私もここ数年は決まった休みというのがない生活をしていて、パソコンを持ち歩けばどこでも仕事ができてしまう。場合によれば、スマホだって大丈夫という生活なので。まぁ、慣れましたが。
ただ、今年で40歳になって体の衰えも多少は感じます。ただ、太ったからだよというツッコミも入りそうだけど。だから、習慣を作るとか、躰の方から仕事の行き詰まりを解いていくといったことは参考になります。
まだ、途中までしか読んでいませんが、この後もいろいろ感じることがありそうです。