ITC Conference 2019に登壇しました

11月15〜16日に西新宿にあるベルサール新宿グランドで行われたITC Conference 2019に登壇させていただきました。ITC ConferenceはITコーディネータにとって年間で最大のイベントであり、ITコーディネータになってまだ5年目という私には身に余る光栄な舞台です。

私が登壇した2日目はトップバッターが富士通の中山五輪男さん、最後が日本マイクロソフトの西脇資哲さんというエバンジェリスト界のスターに囲まれ、他にも素晴らしい講演者がたくさんいらっしゃる中で、私が何を話すべきか、本当に悩みました。

ITコーディネータ協会では、この3年に渡ってAI研修を担当しているので、AIについて語るべきなのは分かっていたのですが、富士通や日本マイクロソフトといった日本を代表する企業としてではなく、一ITCとして何を…と考えた時、やはり私自身がAI分野で何をやってきたのかということと、ITコーディネータにとっての憲法であるプロセスガイドラインと紐付けて、ITコーディネータがAIにどう取り組むべきかを語るのが最も重要なことだろうと思いました。

ITコーディネータ協会より、アンケートの感想を一部送っていただきました。

  • 常に分かりやすく、技術面よりも「どう考えるべきか、どう動くべきか」のアドバイスが明確にある。
  • いちばん地に足のついた講演だった。技術が進歩してもIT化の基本活動は共通であることを見事に言及していた。
  • 正しい知識を正しく使うことができるメンバーとの協力体制の構築が、AI導入の近道であることが改めて認識できた。

いずれも、大変ありがたい感想です。

技術の中身そのものよりも、その技術が日頃の業務に、事業に、そして社会にどのような影響を与えるのか。そこで、私たちは何をするべきなのか。それがITコーディネータとして常に私が心がけていることです。もちろん、技術の中身もおざなりではいけません。ちゃんと自分で手を動かし、技術を自分ごとにした上で、上記のような取り組みをしたいと思っています。

そうしたことを、きちんと伝えることができたのかなと感じました。私自身も口先だけではなく、実際の行動として示していきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。