WebサーバでVisual Studio Codeを動かせばiPadからでも使える!code-serverを試す

ちょっと出かける程度の時は、iPadとSmart Keyboardだけを持ち出すということをしています。
急に開発の仕事をしないといけなくなることが、たまにあるのですが、そういう時もVPNとVNCで自宅のMacBook Proにアクセスできるようにしているので、なんとかなります。

そんなことをしたいのも、SoftEtherでVPN構築した理由だったのですね。

code-serverがあれば、ブラウザさえあれば開発できる!

iPadで開発仕事がどこまでできるのだろう?と思って、いろいろ調べてみると、code-serverというものがあることに気づきました。

MacBook Proでも、Surfaceでも愛用しているテキストエディタVisual Studio Codeなのですが、これは内部的にはWeb技術で作られています。GitHubのAtomとかもそうですね。
ということは、Visual Studio CodeをWebアプリとして動かすこともできるのではないかと…。そう、考えた人がいるわけですね。

それが、code-serverです。

VPNサーバの構築をするためにAzure VMでUbuntu 18.04 LTS環境があるので、そこにイントールします。

rootではなくユーザ環境で、下記のコマンドを実行します。

curl -fsSL https://code-server.dev/install.sh | sh

これだけでOKです。

設定ファイルが$HOME/.config/code-server/config.yamlにありますので、少なくともpasswordの値を指定します。bind-addrは適宜変更します。code-serverを設置したサーバからのみアクセスする(Nginxからのリバースプロキシを設定する場合を含む)は127.0.0.1のままで良いですし、他のPC等からcode-serverに直接アクセスする場合は0.0.0.0にします。8080番ポートを他に使っているなら、それも変更します。

bind-addr: 127.0.0.1:8080
auth: password
password: パスワード
cert: false

code-serverの起動は、これだけです。

code-server

常時起動する場合は、このようにしましょう。

systemctl --user enable code-server

rootで起動しないので、--userオプションを指定します。

私の環境では、さらにNginxからのリバースプロキシを設定しました。

あとは、リバースプロキシを設定したURLにアクセスすると…

なんということでしょう!iPadのSafariでVisual Studio Codeが動いている!!

Extensionも使えます。Japanese Language Pack for Visual Studio Codeをインストールすれば、このとおり日本語化!

なかなか使い出がありそうなので、有効活用していきたいと思います!

(続編)Tipsをいくつか書きました。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。