放送大学大学院の授業(データサイエンス系)をiPadで受ける

今年の4月から放送大学大学院の修士選科生として授業を受けています。今は、「データの科学」と「研究のためのICT活用」という2つの科目なのですが、データの科学というデータサイエンス系の科目をiPadでやってみようと思ったらできたので、そのやり方をまとめておきたいと思います。

オンライン授業はピクチャインピクチャで受ける

科目にもよるのですが、放送大学のオンライン授業科目は、放送大学のWebサイトで配信されている動画(学生のみが閲覧・視聴可)で授業が行われます。
そこで、Safariでアクセスして動画を視聴します。その際、iPadのピクチャインピクチャ機能を使うことで、他のアプリに重ねるように動画を表示します。

こんな感じ。もちろん、自宅で受講する場合はMacBook Proに接続した外付けディスプレイに動画を大きく表示して視聴しています。

ノートはOneNoteを使う

先ほどの画面キャプチャで示したようにピクチャインピクチャを重ねる元のアプリはOneNoteです。Surface Proを使うこともあるので、あらゆるデバイスで使えて手書きも可能なOneNoteは受講のための必須アプリです。

OneNoteはノートブック→セクション→ページという3段構成でノートを管理するのですが、私の場合は「放送大学大学院」というノートブックを作り、各科目ごとにセクションを作り、1回の授業は1つのページというようにしています。

放送大学のオンライン授業では、テキストは教科書(印刷教材)ではなく、各授業ごとに用意されているPDFファイル(視聴メモ、講義メモ)です。
そのため、授業ごとに作っているページに、PDFファイルを印刷イメージで貼り付けます。

OneNoteでは、その印刷イメージの上でもその横でも、どんな場所にも書き込みを行うことができますから、Apple Pencil(Surface Proの時はSurface Pen)でガシガシ書き込みながら授業を視聴します。

Rでの演習はクラウドサーバ上のJupyter StudioをJuno Connectからアクセス

データの科学という科目では、Rを使った演習があります。一応、推奨はR Studioの使用ということだと思うのですが、Jupyter Notebook上でRを動かすこともできるので、私はその環境を自分で作って使っています。

iPadOSのSafariはほとんどPC用のWebブラウザと同じように動くので、そのままJupyter Notebookにアクセスすることもできるのですが、私はJuno Connectというアプリを使ってアクセスしています。

今日受講したのは自己組織化マップについての授業なのですが、それもiPad上でこんな感じで演習できます。

ということで、基本的には自宅で受講している授業なのですが、iPadさえあれば出先の隙間時間でも、演習を含めてできることがわかりました。
時間がないから受講できない…という言い訳をすることなく、今後もやっていきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。