今年2月に14インチの吊るしモデルを買って、3ヶ月ほど使っていました。
なのですが、ゴールデンウィーク後半にAppleで再整備品がたくさん出てきたという話を聞き、急遽、同じ14インチ(CPUも同じ)だけど、メモリ 32GB、SSD 2TBのモデルに買い換えました。しばらく戦えるマシンということで考えると、メモリは16GBより32GBの方が安心だし、ストレージも1TBだと、ちょっと節約しながら・・・という感じだったので、その倍の2TBということでかなり安心です。
最近のMacの入手性と再整備品
上海のコロナ禍によるロックダウンを主要因として(もしかしたらウクライナでの戦争も影響しているかもしれませんが・・・)、Apple製品、特にMacBook Proの入手性が極めて悪くなっています。吊しのモデルですらApple Storeに在庫がないということもあるようでうすし、いままでなら大抵1週間も待てば入手できていたCTOモデルに至っては2ヶ月待ちという状況です。2ヶ月というと、1年の6分の1です。CTOモデルを待つ人が他のMacを持っていないということは少ないかもしれませんが、そんなにも長い間、必要なMacを手にできないというのは、やはり異常事態だと思います。
VUCAな(不確実性のある)時代という言葉もありますが、これもまた、そうなのかもしれないと思ったりします。
そんな中で、再整備品とはいえ、即納で入手できて何よりでした。再整備品は何らかの理由でAppleに返品された商品をAppleの基準で整備、検査して出荷するもので、新品と同様の保証が付きます。Apple Careを付けることも可能です。
私の手元に届いたMacBook Proは、本体の傷のようなものはもちろんなく、キーボードなども新品と何が違うのか分からないほど。強いて言えば、バッテリーの充放電回数が4回となっていましたが、たったそれだけです。
また、Macのカスタマイズモデルを買うときは、大抵USキーボードにしていたのですが、今回はJISキーボードです。まぁ、私の場合はWindows機も併用ですし、人に教える仕事をする時に相手がUSキーボードの使い手ということはあり得ないので、私自身がJISキーボードに手を慣らしておかないといけないという理由もあったりします。何より、今後何が起こるか分からないVUCAな時代に、日本での入手性が劣るUSキーボードより、JISキーボードになれておいた方が安心ではあります。
移行作業
ちなみに、macOSの移行アシスタントを使って旧から新への環境移行を行いました。移行アシスタントを使うのは初めてでしたが、前のMacで構築した環境をほぼ全部移行できたので、かなりの時間の節約になりました。
移行アシスタントを使うには、新旧のMacをどのような手段で接続するかが重要です。手っ取り早いのはWi-Fiですが、移行にかかる時間はほぼデータ通信速度と容量次第なので、私のように500GB近い容量のファイルを移行しようとすると、とんでもない時間がかかります。
今回は、新旧のMacをThunderbolt4ケーブルで接続しました。移行に使用できる接続手段のうち、最も早いのがThunderbolt4です。おかげで、半日もかからずに(だいたい4時間くらい)で移行が完了しました。
移行アシスタントでの移行の対象になるのは、macOSのほとんどの設定、すべてのアプリのほか、ホームディレクトリなどディスクのほぼすべて(テンポラリファイルなどを除く)です。プログラミングを仕事にしている人は、HomebrewやAsdf、anyenvを使って開発環境の構築をしていることが多いと思いますが、その辺も一切合切、旧Macから新Macに移行してくれます。
いままでは、Macを買い換えたりする度に、1〜2日かけて開発環境の構築、クラウドファイルの同期などの作業を行っていました。こんなにスムースに移行できるなら、なぜ今まで移行アシスタントを使わなかったのだろう・・・という感じです。
使用感
正直なところ、吊しモデルで何か具体的に問題があったかといわれるとなかったのですが、それでもカスタマイズモデルになってより快適になったとは感じます。例えば、ParallelsでWindows 11を動かしたときのメモリプレッシャーがほとんどなくなったことは特筆できます。
クラウドストレージのファイルをすべてローカルに同期(Wi-Fiが使えない航空機の中で仕事したりもすることがあるので、やっぱりローカルに置いておきたい派です。)すると、1TBモデルだと半分以上使うという感じだったのが、2TBモデルだとようやっと4分の1を使った程度。これなら、何でもじゃかすか入れて良さそうだ・・・という安心感があります。
何より重要なのは、将来的な安心感です。これで数年戦える、このMacにいろいろな仕事の成果物を預けていける、開発環境の整備も本気でやっていけると思えるのは、何にも代えがたい。
ということで、ITエンジニアとしての武器として活用していきたいと思います。