ITコーディネータ多摩協議会で講演を行いました

一昨日(11月26日)、ITコーディネータ多摩協議会で講演をさせていただきました。

講演のお話しをいただいたのは10月の始めだったと思うのですが、その際に決まったタイトルは「これからのものづくりと第4次産業革命への対応を考える
~若手ITコーディネータが語る
ビジネスに活かす人工知能とこれからのITC像」。長いし重い(笑)。

でも、ちょうどいま書いている2冊目の本の前半部分とは被るテーマだし、自分なりのITC(ITコーディネータ)像というものも考えてみたかったので、このタイトルでの講演にチャレンジすることにしました。

久々の多摩センター

会場はこちら。京王プラザホテル多摩にある多摩信用金庫WinPlaza。

会場のある多摩センター付近に数年前まで住んでいたことがあるのですが、引っ越して以来はまったく来ていなかったので、本当に久しぶり。多摩ニュータウンの中心だけあってなかなか賑わっている印象。お店もほとんど変わってなかったですね。

90分の講演開始

今回の勉強会はテーマがデータサイエンス・AI・IoTという時代を掴んだもので、私の前にデータスパーク株式会社の嶋田様がデータサイエンスについて講演。その次が私。

会場はご覧のとおり満員。予約受付の時点で満員になったそうです。

ITコーディネータの諸先輩の皆さんを前に、ITC像を語るというのもなかなかチャレンジングなことだったのですが、講演後多くの方にお褒めいただいたり、「この人は俺たちに挑戦状をたたきつけたぞ!(でも、俺はやるぞ!)」と強い意気込みをいただいたりして、伝えたいことが伝わった、という感触を得ることができました。

お伝えしたこと

お伝えしたことは、この6点。

  • Industry 4.0は製造業のためだけのものですか?
  • AI(人工知能)で何ができるのでしょうか?
  • Watsonの特徴とAIの使い分け
  • Watson案件の実際
  • AI+IoT活用を支援するITコーディネータ
  • AI+IoTで日本を変えよう!

「ものづくり」というテーマが入っていたので、Industry 4.0(第4次産業革命)について、経済産業省の新産業構造ビジョンを参考にしながら、Industry 4.0は「ものづくり」だけのものではない(但し、製造業とITがIndustry 4.0の基盤産業ではある)ことを説明しました。

「ITC像」というテーマについては、東京大学の松尾豊准教授が以前の講演で語っていた「技術的にはできることが多いのに、なぜやらないのか?」という問題提起から、実際に日本企業が遍くAI+IoTの恩恵を受けられるようにすることがITコーディネータの役割ではないかと定義し、そのために何をするべきか?という観点で整理しました。

多摩センターの冬といえば

勉強会の後の懇親会、さらにその2次会まで参加させていただき、AI・IoTへの高い関心と、ITコーディネータへの熱い思い(もちろん現状の課題も含めて)を感じることができました。

そして、冬の多摩センターといえば、イルミネーションです。この辺に住んでいる頃は、毎年見に来ていたのですが、これもまた久しぶり。イルミネーションをやっているところは結構ありますが、多摩センターもなかなか大したものです。

ということで、ITコーディネータ多摩協議会の皆さん、ありがとうございました!’

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。