ビバ!Let’s note RZシリーズ(CF-RZ4・CF-RZ6)

私は以前からLet’s noteの小さいやつを使っていることが多くて、2000年に社会人になって以来、最初はThinkPad、それからVAIOを使って、たしかCF-R8だったと思いますが10.4インチのRシリーズを使い始めてからは一気にLet’s note LOVE!になったのであります。Let’s note LOVE!というかRシリーズLOVE!なんだけど。

もちろんR9にも乗り換えて・・・と思っていたら、Rシリーズがなくなってしまいました。その代わり、Jシリーズというのがやはり10.4インチで出てきたのでそれに乗り換え。Jシリーズが出ていたのがだいたい5~6年前なんですね。まだWindows 7のころ。

それから、開発者としてはあらがえず、順当にMacに行ってしまうのですが。Jシリーズもなくなって、RZシリーズ(CF-RZ4)が出てきたのが2014年。たしか、PC EXPOか何かの展示会でPanasonicが大々的にブースを構えてRZ4をアピールしていました。10.4インチ、LTE非搭載モデルだと745g。素晴らしい!ただ、どうしてもあのブルー&カッパーというカラーリングが・・・。使い始めれば愛着も出てくるのでしょうが、しかも高いし。

でも、2015年になって型落ちになったRZ4を手に入れたのであります。よくよく調べてみるとLet’s note伝統のシルバーダイヤモンドのものもあるし。LTEも搭載しているし。やっぱ良いよねってんで。

「初めてのWatson」の多くはRZ4

このブログでも再三お知らせしていますが、10月21日に初の著作となる「初めてのWatson APIの用例と実践プログラミング」を上梓しました。実は、この本の大部分はRZ4で書いたのです。B5変型版で224ページなので、スクリーンキャプチャとかでかなりページ数を稼いだにしても、まぁ、それなりの文字数は書いたわけです。

それを、あの小さい画面と小さいキーボードで?と思うかもしれません。たしかにそうなんですが、あれで書いたんです。というか、文章を書くことについて、最大の難関は「書こう」というモードに入ることだと思います。いや、「書こう」というモードに入った後ももちろん苦労するのですが、「書こう」というモードに入らないといつまでも文字数は増えていかないし、原稿は入稿できないのです。

RZ4を使うと、朝カフェタイムが原稿書きタイムになります。ちょっと朝食がてら、お客様先に行く前になど、ちょっとした時間にカフェに入って、RZ4を開くというのは非常に精神的障壁の低いことなのです。まず軽いからどこにでも持っていけるし、フットプリントが小さいのでカフェの小さなテーブルでも大丈夫だし、朝の比較的お客さんの多い時間帯でも気兼ねなく開けます。そして、LTE搭載なのでちょっと調べ物をしたいときに既にネット接続完了になっているというメリットもあります。

あと、執筆中にちょうどWatson SummitというIBMのイベントがあって、取材に出かけたのですが、取材というか、その場で講演を聴きながらラップトップにRZ4を配置してそのまま原稿書きなんてこともしました。取材じゃなくて、もうその場で原稿にしちゃうわけです。RZ4は電池ももつから、丸1日のイベントでも大丈夫(適宜、LTE接続を切っておけば)。

MacBook Proでは書けない(僕は)

そんな感じで原稿書きには最適なRZ4でも、私は開発者としての仕事もしていて、Webシステムとかだけなら良いのだけど、iOSアプリもガッツリ作っているので、そればかりはRZ4ではできない。というか、Macじゃないとできない。(なんでAppleはこんなに閉鎖的なんだろう・・・と思いつつ)

だから、一念発起してRZ4をやめて、MacBook Proの13インチを持ち歩く決心をしたのです。RZ4の倍の重さとフットプリント。カバンも慣れ親しんだトートバッグではなく、リュックサック(3WAYバッグのリュックサックモード)に。

かれこれ3ヶ月くらいは持ち歩いたのですが、やっぱりなんだかんだと大荷物になるのです。幸い、以前のように毎日通勤電車に揺られることはないのですが、やっぱり重い!嫌だー!

で、その頃には2冊目を書くという話になって、書かなきゃと思うわけですが、なかなか「書こう」モードに入らない。入れない。いざ「書こう」モードに入っても、これがなぜか筆が進まない・・・。なぜだか分からないのです。MacBook Proなら13インチと画面が大きいし、キーボードのピッチも良い感じで、明らかにRZ4よりも執筆環境としては優れているはず。なのに、書けない。

本を「書こう」モードにならない理由もあったのです。本を出すというのはやはり凄いもので、セミナーとかイベントをやらせてもらえることになって、その準備とかで、本の方に時間が回せなかった。(もちろん、開発の仕事もしているわけで。)

ま、そのセミナー資料にしてもハンズオンのようなものならMacBook Proで作ったけど、90分喋りっぱなしのセミナー資料は結局できなかった。

CF-RZ6へ

書けん!困った!ということで、藁にもすがる思いでLet’s note RZシリーズの門を再度叩くことに。RZ4はセカンドキャリアを歩み始めていたので(本を1冊書いた上に高く売られていったのだから幸福なパソコンである)、RZ6にチェンジ!RZ4のときとは違って最新モデルだからお値段は張るわけですが、もちろんLTE搭載な上に、Core i5!8GBメモリ!と、RZ4でちょっと弱いなーと思っていた部分が見事に改善されている。しかも、RZ4ではちょっと微妙だなと思っていたトラックパッドの使い心地が圧倒的に良くなっている!

えー、Core i5といってもですね、Core i5-7Y54というやつで、間にYが入っているモデルはこの1世代前まではCore m5と呼ばれていたのです。たぶんマーケティング的な理由でm5からi5に呼び名が変わっただけだと思うんですけどね、でもターボブーストで3.2GHzまで出るから、Intel的にもi5レベルに到達した!と思ったのだろう・・・と好意的に解釈しておくことにします。

ここまで来たらってんで、SSDも256GBから1TB!!に換装して・・・。なかなか(金額的に?)モンスターマシンができあがったのであります。

いいんだ、駅伝完走したし、「初めてのWatson」の重版も決まったし!!

やっぱり書けちゃうRZ6

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この文章もRZ6で書いているわけですが、なぜか書けちゃうんだな。RZ6。

先ほどの90分講演の資料はすべてRZ6で作りました。単発の物書き案件もいくつか入ったのですが、それもRZ6で書き上げました。そして肝心の2冊目もRZ6でようやっと第1章の終わりが見えてきました。

やっぱり分からないんです。なぜ僕はRZなら書けるのか。たぶん、誰にでも当てはまるようなことではないと思います。良いキーボードだとは思うのですが、やっぱり小さなキーボードであることは仕方ないわけで。でも、これで私の場合はほとんどタイプミスしないし、私の手指が慣れているのでしょう。

もしかしたら、画面が小さいことが功を奏しているのかもしれません。キングジムのポメラというのがありますが、これは文章書き専用マシンで、小さな画面にはもちろんシングルウィンドウで自分の書いている文章が画面一杯に広がります。私も原稿書きをするときはWordをシングルウィンドウで開いて、文字を少し大きめに表示して書いています。つまり、RZのポメラ的運用。ただ、私は小説を書いているわけではないので、必ずスクリーンキャプチャーとか、プログラムコードとか、ポメラではできないことをやらないと原稿ができません。それが、ふつうのWindowsパソコン(しかもWindows 10 Pro)であるRZならできる。

で、Mac仕事はどうするの?

こちらはMac miniを導入してどうにかしようかと考えています。こちらはまた別の記事なりで。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。