Watson Visual Recognitionの料金が変わったっぽい

IBM Watsonの料金は結構変わるので油断できないのですが、ユーザーが多いと思われるVisual Recognitionの料金がどうやら変わったようです。

上図で赤枠で囲った部分ですが、カスタムモデルのトレーニングイベントです。今までは、1 Traning Eventあたり10円くらいでした。その1 Traning Eventというのが1回の学習(トレーニング)という意味ではなくて、学習に使う画像1枚という意味ですよ…というのがトラップだったのですね。研修講師の時にもそういう話を何度かしたと思います。

それが、最終更新日2019/09/27なんでつい最近ですが、1 Traning Eventあたり5600円に変わっています。さすがに、この値段だと画像1枚ごとというわけではないでしょうから(本当にそうなのかは確認が必要ですが…)、1回の学習で560枚以上使うならお得、そうでなければ損ということになります。

研修では時間の都合もあり画像20枚でモデルを作るということをやっていますが、本番用ではやはり1クラスあたり200枚くらいは使いたくなるし、それを3クラスでやれば600枚ですから、充分お得なプライスということになりそう。

気になるのは、既存のカスタムモデルに画像を追加する場合ですね。この場合は100枚くらい追加ということもありそうなので、それでも5600円ならちょっと高いなぁという気がしないでもありません。

あと、ライトプランは相変わらず1ヶ月あたり1000個のイベントが無料ということで変わっていないし、特に説明も追記されている感じではないので、これは今までどおり、画像1枚ごとなんですかね。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。