ホームウェイ

会社からの帰り道、京王線が事故で遅れているというので、小田急に乗り換える。
せっかく、この時間なので、ホームウェイに乗る。

ホームウェイというのは、新宿を18時過ぎに出る特急ロマンスカーの名称だ。
出発の10分ほど前に、新宿駅の3番ホームに滑り込んできたのは、歴史を感じさせるLSEこと7000系だ。
さすがに、展望席があるのが小田急ロマンスカーらしい。
乗り込んでみると、まさに風格のある特急列車だ。
これで家に帰ろうというのだから、贅沢である。
5号車の乗車率は50%程度。多摩線の唐木田行だからだろう。
1本前の小田原線のホームウェイは満席とのことだった。

定刻に新宿駅を発車し、最寄り駅の到着まで、約30分だ。

車掌の検札がやって来た。
どうやら、どの座席に、どこの駅から乗ってくるかが分かっているらしい。
ちゃんと特急券を買い、指定された席に座っていれば、車掌は通過するのだ。(ロマンスカーは全席指定である。)

新百合ヶ丘に着いて、5号車からは多くの乗客が降車した。
残るは、私を含めて数人だけだ。

そして目的地に到着。
写真を撮ろうと思ったが、我がケータイW41CAはオートフォーカスがついているのを忘れていた。
ロマンスカーが走り去る後ろ姿は、見事、撮り逃してしまったのである。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。