家を買うまで(2)

家さがしを始めて最初に考えたのは、そもそも自分が住宅ローンを組めるのか?であった。住宅ローンが一発OKになるのは、医者とか弁護士、公務員、大企業の正社員ということで、私はそのどれでもなく、ほぼ1人会社の社長である。1人会社の社長としての経験は7年くらいあるが、1人→ほぼ1人になるときに会社を新しく作り直したので、そこからは2年しか経っていない。会社を作って2年は、住宅ローンの審査に入れる最低条件である。

年齢的にあまり長いローンは組みたくないし、せいぜい20年(結果、25年にはなったが60代中盤までには終わる)で、あまり無理せず・・・と考えると、築10〜20年くらいのマンションというのがいい線だなと思った。
早い人なら30代前半で家を買うだろう。その人たちが、今の私の年齢になった頃には家は築10年くらいになっている。だから、今から買うなら、それくらいの家で良いだろう。そんな風に思ったのだ。

結果的に、マンションではなく戸建になり、中古であることは同じだが築年数は5年も経っていない。紆余曲折あると、結果はこうも変わるものだ。

それでも、家選びの最後まで中古マンションは残った。今回購入する戸建より、そのマンションの方が立地的な利便性は高そうだった。ただ、ちょっとスーパーが遠いねとかはあったから、点数にすれば70点台でしかなかったが。
だが、結局は即断傾向にある奥さんの即決である。この部屋(マンション)では洗濯物が乾かないと言われたら、ぐうの音も出ない。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。