家を買うまで(3)

結局、戸建を買うことになった。不動産屋さんに行って、まずは1週間ほど物件を押さえてもらう。この時点では申込金1万円だけだった。

合わせて住宅ローンの仮審査を出す。銀行3つとフラット35で、4つの申込書を書く。この時点では書類は最低限にしか要らない。念のため必要そうな書類は全部取っていたのだが、そこまでは要らなかった。せいぜい本人確認資料(私の場合はマイナンバーカード)のコピーを取られたのと、会社経営者なので2年分の確定申告書のコピーを渡したくらいである。

不動産屋さんは手慣れたもので、2,250万円の物件を2,100万円で買うことにしましょうと言い、2,600万円で住宅ローンの仮審査に出してみましょうと言う。
なんなんだ、この数字のマジックは?と思ったが、まず2,250万円で売りに出ている物件(中古)を、2,250万円で買う人はいない。相対取引だから多少の値引きは当然なのだ。だから、2,100万円で買うと売主に伝えて、あとは売主の意向を聞くというわけだ。結果的に、2,100万円にはならなかったが、2,150万円にはなった。あっという間に100万円安くなった。

ローンの方は念のためである。銀行は審査でOKとした金額からマイナスになる分には何も言わないが、プラスになると再審査になる。だから、余分目に仮審査は出しておくのだ。
中古物件を買う場合、本体価格以外に、仲介手数料、登記費用、司法書士報酬、10年分の火災保険料などがかかる。さらに、うちの場合はリフォームを入れる。住宅ローンの融資に必要な手数料の類もある。それを合算すると、やはり2,600万円くらいが妥当になってくるのである。

そんなやり取りを9月19日に行った。土曜日だし、4連休で火曜日まで祝日ということもあり、銀行の仮審査の結果が出たのは28日のことであった。日数にすると10日目だが、営業日では4日目に結果が出たことになる。

ただ、4日目に結果を出したのは1つの銀行だけであり、それ以外はまだ何日かかかった。結果的に最初に結果を出した銀行に決めた。この銀行は仮審査に出した当日に電話確認をかけてきたり、やる気が見えていた。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。