どこまで実用的な話か分かりませんが、@masuidriveさんが書いた、iPad miniで持ち歩けるコーディング環境を作る – @masuidrive blogという記事に触発を受けて、iPad miniでの開発環境を作ってみました。
あくまで、
iPad mini「の」アプリを開発する環境
ではなく、
iPad mini「で」アプリを開発する環境
ですから、ご注意下さい。
で、しかも開発のターゲットとなるのはAndroidアプリだったりします。(もちろん、iOSアプリも作れるというか、その方がiPad mini自身が実行環境になれるので環境としてはさらに優れているのですが、まぁ、ここはネタ的に・・・)
さて、ざっとどんなことをやったのか図示しましょう。
えっと・・・。なんじゃこら!?と思うかもしれませんが、説明します。
iPad miniでは、Textastic、Safari、Promptの3つのアプリを使用します。
Textasticは、DropboxやFTP、WebDavでファイルをやりとりできるテキストエディタです。コードの色分け表示も出来ます。
Safariはお馴染みのブラウザであり、PromptはSSHクライアントです。
さらに、Dropox、Site44、GitHub、PhoneGap Buildの4つのクラウドサービスを使用します。
DropboxとGitHubはお馴染みのサービスだと思います。あと、Site44はDropboxの特定のディレクトリをそのままWebサーバ上で公開してくれるサービスです。PhoneGap BuildはGitHub上のHTML5アプリをPhoneGapを使ってビルドしてくれるサービスです。
PhoneGapを使うと、HTML5アプリがiOSやAndroidなどでネイティブアプリのように振る舞うようになります。
前準備
Dropboxのディレクトリに、/アプリ/site44/(指定したサイト名).site44.comというディレクトリ階層が作成されます。
Textasticでソースを編集&Site44経由で検証
Site44がDropbox上に作成したディレクトリをTextileで開き、HTML5アプリを開発します。
HTML5アプリはPhoneGapの特有機能を使わない限りは、ふつうのWebブラウザで動作検証が出来ます。SafariでSite44上の自分のサイトを開いて、動作検証します。
DropboxとSite44の連携はスムースなので、Textileで編集したソースをDropboxに保存すると、ほぼ同時にSafariで確認できます。
VPSにログインしてGitHubにPush
ここが面倒というか、「iPad miniだけ」というところに若干の疑問符が付いてしまう要因なのですが、いまのところiPad miniからGitHubにPushする環境がありません。(もしかしたら、あるかもしれませんが・・・)
なので、Dropboxを導入しているVPSのLinux環境にSSHでログインして、ここからGitHubにPushします。んー。
PhoneGap Buildでビルド
iPad miniのSafariでPhoneGap Buildを開き、GitHubのURLを指定してソースコードをPullさせ、さらにiOSやAndroid向けにビルドさせます。
iOSアプリのビルド時には、Appleの開発者登録と鍵が必要となります。Androidは特に何も準備しなくてもビルドされるようです。
ビルドが完了すると、アプリをインストールするためのQRコードが表示されるので、あとは適宜、実機にインストールして検証します。
まとめ
ということで、クラウドサービスを駆使することでiPad miniでも開発できそうなことが分かりました。
まぁ、それが現実的なのか?というと、ちょっとどうかなぁ・・・と思うのですが。
Bluetoothの外付けキーボードなどがあると、さらに作業が捗るのではないかと思います。
なにより、サイバーな感じがするので、お試しあれ!