iPhone 6sを使い始めて1日経ちました。
非常に使いやすい端末で、指紋認証も早いし、スリープ中でも Hey Siri と呼びかければ反応するし(充電中でなくても)。
購入前に期待していた3D Touchも対応アプリが増えれば便利そう。
そんな中で、非常に非常に面白い!と感じたのが、Live Photosなのです。
Live Photosとは
まずは、このYouTubeをご覧ください。
このように、写真アプリで画面をグイッと押し込むと、3秒の動画が再生される「写真」なのです。
撮影も、標準のカメラアプリで普通に写真を撮るだけ。
画面上部の二重丸がLive Photosの有効/無効を切り替えるアイコンで、黄色の場合はLive Photosが撮影されます。
Live Photosは静止画+3秒の動画
Live Photosは、シャッターを切った瞬間の静止画と、その前後3秒分の動画(音声を含む)の組み合わせが、自動的に撮影されることで構成されます。
カメラアプリを起動している間は、常にオートフォーカス等のためにレンズから入っている情報をキャプチャしており、シャッターを切った瞬間の前後にキャプチャした情報も合わせて保存してしまおうというものです。
だから、敢えて動画を撮るようなスタート、ストップの指示は必要ありません。
Live Photosの用途
基本的には、写真を撮影したときの雰囲気を一緒に残しておこうという狙いがあります。
例えば、人物を撮影する場合、ポートレート撮影でもなければ、表情は絶えず変化しています。この表情の変化を3秒分だけ残しておけば、その時の場の雰囲気も残しておけるというわけです。
新たな表現手段
一方で、新たな表現手段として考えることもできます。
冒頭に挙げた電車の動画は、もともと下記の写真(静止画)を撮ったときのものです。
この写真だけ見ると、もうちょっと電車が来てから(画角の中央に来てから)撮影した方が良かったのではないかと思うのですが、同時に撮影された動画の方では、目の前を電車が通過されている様子が残っています。
あとはシャッターを切るタイミングをもう少し工夫すれば、電車のような動態を相手にして、静止画としてのベストショットと、動画としてのダイナミックさの両方が残せるのではないかと思います。
逆に静態を相手にした場合は、iPhoneを3秒間動かしつつ、その中央付近でシャッターを切ると、面白いと思うのです。
例えば、このように。
静止画はこちら。
東京駅の北口側からiPhoneを動かし始めて、中央口あたりでシャッターを切り、南口側まで動かしました。
この北口側から南口側までを3秒でおさめれば、このようなLive Photosになります。
課題は共有の方法
Facebookは今年後半には対応
課題は、iPhone 6sでLive Photosを撮っても、その共有方法がないことです。
FacebookやInstagramに上げても、静止画がアップロードされるだけ。
AppleはLive PhotosのAPIを公開しているので、アプリに組み込めばLive Photosをそのままアップロードできるようになります。
Facebookは今年後半には対応するという話です。
ただ、アップロードはできたとしても、それをどのように見せるかは難しいですね。
iPhone 6sには3D Touchがあるので、押し込めば動画再生というUIができますが、3D Touchが搭載されていないデバイスだとどうするか。
また、Webの場合はどうか。Webなら、たとえばマウスカーソルを写真の上に置いている間に動画再生といった感じですかね。。。
実は簡単な構造
iPhone 6sをMacにつないでイメージキャプチャというアプリで開いてみると、下図のように、同じ名前で拡張子がJPGとMOVのファイルの組み合わせがあります。
Live Photosはファイルの構造としては、これだけのことなのです。
ちなみに、iCloudやGoogleフォトでバックアップすると、静止画だけがバックアップされます。
後で、MacにiPhoneをUSB接続して、Macの写真アプリを開くと動画を読み込むことができました。
live-photos.meの夢
ということで、なかなか面白いLive Photos。
勢い余って、live-photos.meというドメインを取ってしまったのですが、どうにかしたいなぁ。。。