5月のことを振り返っておこう

今年2回目の北海道も終盤、最終日を迎えました。早いなぁ。
今回の北海道への旅を決めた際に、クラーク博士に謝ってこい云々という話があって(5月に、羊が丘展望台で、ソフトウェアアーキテクトになるという「大志の誓い」を書いたという話の続き)、では、まず、その5月のことを振り返ってみようと思うのです。

聞くところによると、5月の大志絡みの記事を読んで、「この人は、今の仕事が嫌なんじゃないのか。自分を追い込んでる」と思った方がいるそうなのです。ん~、鋭い(と言って良いのか?)。女性の勘なのでしょうか。よく分かりませんが。

ちょうど、4~5月にかけては、dm。にも書いていましたが、コンピュータって何なんだ?ソフトウェア開発って何なんだ?ということを、やたら考えていた時期です。
なぜ、そんなことを考える気になったか。
今だから白状してしまうと、当時やっていた仕事が、非常に興味深いことで、会社としてもそれなりの意味があることだろうと、頭では理解していたのですが、感覚的には暖簾に腕押しというか。時流的にも若干のズレを感じていたのも事実で、いや、それでも、作っていたものが、ないよりはあった方が格段良いのですが。
また、自分は技術力がないと思うことに、慣れてしまった時期でもありました。
そんな色々があって、何にせよ、仕事を続けるのならば、何かの使命感を得なければならないと感じていたのです。
そうしないと、仕事が楽しくなくなるし、技術の勉強をやり直すにしても、モチベーションが保てそうにない。

そういう意味では、「自分を追い込んでいる」という指摘は、実に的を射ているのであります。
つまり、「大志の誓い」は、そのダメ押しだったのです。
いみじくも、羽田空港に帰り着いてから自分で、ここに書いてあることですが、「踏ん切りを付けた」ということだったのです。

その後、私はその誓いを反故にしました。会社を辞めたのであり、ソフトウェア開発の世界から離れようとしています。
その決断の理由は、ソフトウェアの勉強より、法律(行政書士)の勉強の方が楽しく感じたし、実際に続いた、ということに尽きます。
会社を辞めようとしたときに周囲に言っていた「勉強が楽しいと思う方を仕事にすべき」というのは、本当の実感です。
何を仕事にするとしても、勉強から離れることは出来ないと思っていますから。

子供の頃から、何か「専門」を持ちたいと思っていました。そういう職業観なのです。
その「専門」が法律なのか、行政書士なのかということは、今のところまだよく分かりません。ここで敢えて何かを宣言するのは、5月の二の舞です。素直に行きましょう。
ただ、何かやり遂げたという経験を持ちたい、いろいろなことにチャレンジして自分を変えてみたい、という2つの思いはあります。
それが、今の行政書士試験であり、まさに今この時期だと思っているのです。

さて、今日、羊が丘展望台に行くかどうか、どうしよう。
まぁ、成り行きに任せようと思います。
ただ、いずれにせよ、もう1回「大志の誓い」を書くことは、今回はありません。また、5月に書いた紙を回収することもしません。それは、また次回とかでも十分だと思いますから。

最後に、昨日買った本から一文。
「成功は旅であり、目的地ではない」

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。