三つ子の魂百まで?

格差の固定化って、だからたぶん、努力するための資本がないとかいうことだけじゃなくて、努力すれば格差を縮めたり、乗り越えたりできるかも、なんて本気で考えることができないような、そういう環境の中で育つ、ってことでもあるんじゃないかなぁ、と。

これを読んで思ったのは、自分の家の場合、大学なんて話は一切なかったなぁ…ということ。
小学生の低学年くらいの時から、「専門学校までは行って就職」なんて聞かされて育ったものだから、実際そのとおりになった。

でも、ただストレートにそうなったのならともかく、私の場合は中学2年の頃から学校に行かない登校拒否を始めたし、故に高校に行かず大検を取って、専門学校に行った。

実は中学生の頃は、学力テストで福岡県で3位とかになったこともあるんだけどね。塾とかそういうのは一切抜きで、家でも宿題くらいしかやらなかった。それでも成績が良いというのが、ある意味「売り」で、まぁ、要領が良かったのだろう。(進研ゼミは一時やってた。)でも、学校に行かなくなったものだから、まぁ、馬鹿になったわな。

そんな紆余曲折があったにも関わらず、結果的に「専門学校まで行って就職」というラインで帳尻が合ったのは、三つ子の魂百までというか、長いこと思っているビジョンは実現するものだというか、考えてみれば、ちょっと恐くなる。
ちなみに、ウチも基本的に貧乏だったから、それが大学という発想が出てこなかった原因の一つだと思う。実際、専門学校には実家から通った。学費は市から借りて、今でも払っている。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。