代行業はやらない

なんとなく、やらない方が良いと思っています。

というのは、代行業ってレバレッジが効かないビジネスだと思うのです。
「金持ち父さん、貧乏父さん」は読んでないけど、ちょっと聞きかじったところだと、そういうことが書いているのかな?と推測しております。(さっさと読めよ!って話?)

要は、ヒト・モノ・カネに稼いでもらうようにするのがレバレッジの効いたやり方で、自分自身が「ヒト(労働者)」になって稼いじゃうのがレバレッジの効かないやり方。

不労所得をいかに増やすかがポイントだ!というと、大変に不真面目に聞こえるのですが、自分自身が労働者になるのではなく、ヒト・モノ・カネに稼いでもらうのが経営者という仕事なのだし、経営者自身ももちろん働いているのだけど、自分自身で稼ぎに行っているわけではない。

技術者の端くれとしては、モノに稼いでもらうというスタイルは望ましい。モノというのはソフトウェアだったり、Webサービスだったり。あとは、情報起業というと何となく胡散臭いのだけど、自分の知識を形にすれば、それは稼いでくれるモノになるかもしれません。

あと、カネに稼いでもらうというのは、金融ですね。投資家でも良い。これはいまの自分にはちょっと無縁かな。

で、今のところ派遣のSEというのは、まさに自分で稼ぎに出て行く「ヒト」であって、上記定義によればまったくレバレッジの効かない仕事だということです。

もっといえば、SI業界そのものが産業全体から見れば「ヒト」なんじゃないかなぁと思います。受託開発ばかりやっているような会社は、せっかく作ったモノをすべて取られちゃうわけです(いや、そういう契約だから当たり前なのだけど)。
つまり、他人のために稼ぐモノを作るヒトなんだよね。

SI業界とか受託開発がつまらない仕事だとは思いません。いろいろ良い面はあると思うし、誇れる仕事であるのは間違いありません。
ただ、せっかく作ったモノが他人に取り上げられちゃう(という風に敢えて見たとすれば…)というのは、ちょっと残念だよね。(という見方もあるんじゃないかな?)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。