トーコ、tohko、籐子

籐子さんってご存じですかね?というより、覚えてますかね?

1998年に、当時絶頂を極めていた小室ファミリーの1人としてデビューした人です。
小室ファミリーの他のアーティストと比べると、比較的地味な印象ですが、とにかく声の透明感や歌唱力といった点では特筆すべき存在でした。
まぁ、どっちかというと玄人好みというか。

私としては、その頃がちょうど20歳前後で音楽をやたら聴く世代であり、日本の音楽シーンではセールスがとにかく凄い時代だったので、当時のトーコ(もしくはtohko)さんの曲もなんとはなしに耳に残っています。
そんな中でも、特に印象に残っている曲が2000年リリースの「PUZZLE…by the irony of fate…」。NHKでやっていたドラマ「深く潜れ~八犬伝2001~」の主題歌。「深く潜れ」は、当時のアイドルシーンの中心にいた鈴木あみが主役、その相手役がまだ誰も知らなかった小西真奈美。あとは千原兄弟とかテリー伊藤が重要な役どころででていたのですが、「ソウルメイト」をテーマにした、これもまた異色なドラマでした。結構、名作という声もあるこのドラマを当時の私は熱心に見ていて、その主題歌である「PUZZLE」もまた、非常に印象に残っているわけです。

いきなりなんでこんなことを言い出したかというと、「PUZZLE」をどうしても聞きたくなって、YouTubeで探してみたり、最初に紹介したアルバムを借りてみたりしたから。(なんか勢いでPAMELAHも借りちゃった…。)

tohkoというと、代表曲は「ふわふわふるる」ということになるのではないかと思うのですが、今聞いても古さをまったく感じさせないですね。
小室ファミリーといっても、この曲を含め、あまり小室哲哉の曲は歌っていないのですが、サウンドとしてはやっぱりそれっぽいところがあります。

J-POPって、この時からどれくらい進化したのですかね?
むしろ、この頃の方が良かったような気がしないでもない。
とか、言い出すと、それってオッサンになった証なのだろうか。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。