ホッピー瓶のきまり

一人飲み時の定番は、「酒のほそ道」を読みながらの「酒ほそ飲み」。
著者のラズウェル細木先生も読者の方から教えてもらったというので、いざ試してみたらオツなものだと感心したという。

そんなことが、「酒のほそ道」(現在まで)全37巻の中の、どこかに書いてありました。
「酒のほそ道」は漫画だけでなく、ラズウェル先生のエッセイも入っているので、とても読み応えがあるのです。
だから、「酒ほそ飲み」のことが、何巻のどこに書いてあったかが分からない。。。

ホッピー瓶にマドラーを入れてはいけない!

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(なにげに写真を撮ろうとしているワタシが写っていますが気にしない。。。)

ある日、やっぱり「酒ほそ飲み」を敢行していたところ、ホッピーの瓶にはマドラーを入れちゃいけないってことが書いてあったのですね。
書いてあったのは間違いないけど、何巻のどこかは分からない。

ちょうど、ホッピーを飲んでいて、お店が突き刺してきたマドラーをそのままにしていたので、慌てて瓶の注意書きを見てみました。

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ホントだ。

マドラーやスプーンや串等をびんの中に入れたりしないでください。
びんを傷つけ、思わぬ破損の原因になります。
ガラス製品は傷つくと破損しやすくなります。

って、書いてある!!

ホッピーの瓶は再使用される

その下に書いてあるように、ホッピーの瓶はリターナブルなので、空き瓶はくりかえし使用されるのですね。

検索してみたら、リターナブルびんポータルサイトなるものがありました。

Returnable bottle

日本では古くから、びんを回収して殺菌洗浄し、再使用する、という循環システムが確立されています。こういった“リターナブルびん”の循環システムを独自のネットワークと社会活動の中で、回収、再販しているのが“びん商”です。

とのこと。これも日本文化なんですね!

ホッピービバレッジ株式会社も、リターナブルびんを使用しているメーカーとして、紹介されていました。

弊社は1905年創業、ホッピー・サワー・地ビール・リキュール及び各種清涼飲料水・炭酸飲料水の製造・販売している飲料メーカーです。弊社製品の9割の容器はガラス瓶です。

ホッピーの飲み方

ところで、東京に住んでいても、結構ホッピーの飲み方を知らないという人がいて驚きます。
全く飲めない人というわけではなく、ふつうに居酒屋なんかに飲みに来ている人でも、たまにいます。

言わずもがなだとは思いますが、ホッピー自体はノンアルコールの麦芽飲料で、ある意味ノンアルコールビールの祖先のような存在です。
ホッピーはそのまま飲むのではなく、焼酎(たいてい甲種焼酎)の割り物として使います。麦芽飲料とアルコールの組み合わせなので、ちょうとビールのような味わいになるのです。

通常、居酒屋でホッピーを頼むと、ナカとソトのセットでやってきます。ナカが焼酎で、ソトがホッピーです。
ソトは瓶のままやって来るのですが、ナカ1杯だけでは余るようになっています。だいたいソト1本にナカ2〜3杯といったところでしょう。

私はソト1本でナカ3杯というのが定番ですね。
あまり酔いたくないときは、1杯のナカをちょびちょび埋めて、ソト1本を飲み干すこともあります。
普段よりアルコール量が1/3になるので、健康的です。

ところで、ラズウェル先生のエッセイの中に、必ずしもソト3杯が良いわけでもなくて、やっぱり焼酎はストレートに飲むのが最高だってことも書いてあったような。。。
これもまた、「酒のほそ道」の何巻のどこに書いてあったか分からないけど。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。