WBS2.0その2

WBS2.0の2つ目のセッション、GMOアドネットワークの井上氏。
こちらは、最初から聞けたので、わりとまとまっています。

RSSフィードは、Webサイト(見つける・拡散)、メルマガ(受け取る・集約)、ブログ/SNS(共有する・拡散と集約)の特徴を合わせ持っている。

Feedが増え過ぎて、読者は何を見れば良いかが分からない。
一次ソースの周りにある様々な情報(口コミ的)がRSSには馴染むのではないか。
店舗が単に新着情報を出しているRSSは見つけられにくい。だれかが、まとめたRSSを見れば良い。

紙からWeb、WebからRSSでメディアの権威性が失われる。
編集することに価値を感じている媒体の不安。
RSSは読者個人が、記事単体で分類、編集してしまう。
記事単体の精度が求められ、どう読まれているかも分からない。
情報の追加が簡単。(コメントやタグを記事に付けて再発行・・・ソースが分かり辛くなる)

RSS広告普及の速度 米国より6~8ヶ月遅れて同じ動き。
日本は米国より急な角度でブログが拡大。広告が遅れている。

大手ポータルのフィードが読者数も多く獲得。
ロングテール側のフィード(ブログ等)の方がコミュニティへ積極的に参加する読者が多い。(読者数と記事感度(クリック数)は一致しない)
アクセスが多くてクリックも多いからといって、広告効果が大きいとは限らない。クリック保証、成果報酬型広告は古い。

広告枠は増えている。(フィード広告は記事毎だから)

「コンテンツマッチ」 ワード抽出→広告はデータベースにデータ照会→連想広告 フィード発行者を軸にしている 口コミ記事のトレンドにマッチするが、読者サイドに広告可否の選択権がない。 子犬が生まれた記事に、ペットの葬儀の広告の例。
アドセンスはクリック率1~2%で薄利多売。クリックの広告効果も微妙?

「デモグラフィクス」 フィードのもともとの発行情報から読者属性を選定し、ターゲティングした広告を提供 読者を軸にしている ブランディング、タイアップ広告。

サイコグラフィックス広告 読者の価値感に伴う能動的行為で作られたコンテキストに合わせて広告導入を実施。読者が主体的に選択する行為を促す仕組みがポイント。(情報の検索や、読者が付けるタグ、レコメンド)

広告配信手法
「スタンドアロン広告」 1記事全体が広告。 記事広告 クリックスルー率7% 広告を入れることによる媒体のアクセス数が下がらないかという不安。
「インライン広告」 記事内に広告が埋め込まれている。 バナー クリックスルー率低い

広告主の2.0化
ナショナルクライアントから中小規模の企業(SEO/アフィリエイトへの出稿主)へのシフト。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。