ネットでもっとオープンにやろうよ

先日、自分が参加しているコミュニティでクローズドな情報共有サイトを構築するという話があって、その打ち合わせをしてきました。
なぜクローズドなシステムを、わざわざ自前で構築するのだろう?と疑問に思いつつ、ずいぶん長丁場の打ち合わせをして、人にはいろいろな考え方があるのだなぁと感じました。

クローズドなシステムを構築する理由は、情報共有はしたいけれど、公開の場所でやるのはたとえ実名を出さないとしても嫌な人が多いだろうからということでした。何か自分の書いたことが見つかっては困るし、Googleに蓄積されることも嫌だ、と。

私は、ブログを世の中一般に公開するようになってから長いし、このブログでは実名と顔写真までさらしています。たぶん、クローズドなシステムが必要と思っている人からすると、あり得ないことでしょう。
そういう私からすると、せっかく自分の書いたことが閉じた世界に留まってしまうというのは、もったいないと思うのです。広く世界に行き渡って、見ず知らずの人との間で何らかの関係が生まれるかもしれないのに。それがネットの醍醐味なんじゃないかな。
もちろん、人それぞれ意見があるので、オープンにすることが是だというわけではありませんが。

それいう思いはいろいろぶつけたのですが、クローズドなシステムは構築することになりました。たとえ少人数の間でも情報共有が盛んになるならば、それは良いことだと思うし、それが良い機会となって、もっとオープンなところに出てきてくれるかもしれません。

ネット社会を全体的に見ると、自分の情報をオープンにする人は増えてきたと思います。

例えば、実名の公開です。もともと日本のネット社会では実名を明かす人が少なかったのですが、最近は公開する人が増えてきたのではないでしょうか。197XのLT大会で、スピーカーの多くが実名をさらしていました。「想像以上に実名が多かった」とTwitしていた人もいたのですが、そういうことなのでしょう。(ネット上ではやはりハンドルで、LTのようなリアルの場面でだけ実名を出すという人もいますが。)

私が実名や顔写真を公開する理由は、その方がブログを書くことによって得られる実りが多かろうと思っているからです。私自身としては、ネットとリアルを切り離すという考えはほとんどありません。もしネットで有名になったとするならば、そのままリアルにつなげたいと思っているわけです。残念ながらリアルの方での名声はないので、ネット起点を狙うしかないし。実名でないとリアルにつながらないのか?というと、そういうわけではないでしょうが、実名の方がリアルと「つなげたがっている」というとが分かりやすいだろうとは思っています。実名をさらすことによるリスクを受け入れてでも・・・という覚悟が見えるでしょ。

最後に、個人的な思いを。
みんな、もっとオープンにやりあって、ネットを楽しい場所にしていこうぜ!

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。