首都圏ビジネスホテルの系列とクラスを調査した

私は結構ビジネスホテルに泊まっている方だと思う。旅行の時はもちろん、ハロプロヲタ時代の遠征や、日頃のちょっとした贅沢で泊まることもある。
以前、このブログでもビジネスホテルをサードプレイスとして使おう 窶骭€ INOCCUという記事を書いたことがある。なかなか好評だったようだ。

ビジネスホテルは全国にチェーン展開をしていることが多い。大きなチェーンになると、全てのホテルを1つのブランドで展開するのではなく、立地や部屋の広さ、内装の新しさ、豪華さでクラス分けをして、複数のブランドを展開していることがある。

今回はビジネスホテルチェーンごとのクラス分けされたブランドを調査してみた。今後、ホテルの予約をするときに活用していただければと思う。

以下の文章では、ホテルのクラスを3段階に分けている。ビジネスホテルなので1万円以上をハイクラス、7千円以上をミドルクラス、5千円前後をロークラスとした。

ワシントンホテルグループ(藤田観光)

ワシントンホテルと似た名前のチェーンでワシントンホテルプラザがある。ワシントングループとして提携関係にはあるが、別の運営主体だ。ワシントンホテルは、高級ホテルであるフォーシーズンズホテル椿山荘や、温泉リゾートの箱根小涌園も運営している藤田観光によるもので、主に東日本に展開しているようだ。一方のワシントンホテルプラザは、株式会社ワシントンホテルが主に西日本に展開している。

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ホテルグレイスリー銀座

ハイクラス:ホテルグレイスリー
ミドルクラス:ワシントンホテル

ホテルグレイスリーは、今のところ札幌、銀座、田町の3店舗だ。旧秋葉原ワシントンホテルのリプレースでホテルグレイスリー秋葉原が出来るとオフィシャルサイトでは公表されていたように思うが、結局ワシントンホテルになるようだ。

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秋葉原ワシントンホテル(旧)

東京・神奈川のワシントンホテルは、新宿、東京ベイ有明、立川、横浜伊勢佐木町、横浜桜木町にある。(グレイスリーは前述)
ワシントンホテルのシングルが13㎡~(新宿)なのに比べて、ホテルグレイスリーのスタンダードシングルは14.8㎡~(銀座)となっている。

一方、ワシントンホテルプラザチェーンは、ミドルクラスのワシントンホテルプラザのほか、ロークラスにR&Bホテルを展開している。

チサンホテルグループ(ソラーレ・ホテルズ アンド リゾーツ)

チサンホテルはもともと地産グループが展開していたが、2002年に倒産し、現在はソラーレが運営している。

ハイクラス:チサングランド
ミドルクラス:チサンホテル
ロークラス:チサンイン

他にリゾートホテル部門であるチサンリゾートも展開している。
チサンインは、最初からチサンインでオープンしたところもあるが、もともとチサンホテルだったものが設備の老朽化に伴い、チサンインにブランド替えしたところも多い。私は札幌と名古屋のチサンインに泊まったことがあるが、どちらもチサンホテルからのブランド替えだったので、たしかに設備は古かった。(部屋に冷蔵庫がないとか)

東京都内で見てみると、チサンインが浅草に1軒、チサンホテルが浜松町・品川ウエスト・上野の3軒、チサングランドが赤坂にある。
部屋の広さはオフィシャルサイトではチサンインは非公開、チサンホテルは11.95㎡~(上野)、チサングランドが14㎡~(赤坂)だ。

サンルートホテルグループ

ハイクラス:ホテルサンルートプラザ
ミドルクラス:ホテルサンルート

サンルートホテルには泊まったことがないのだが、調べてみると東京都内に10軒もある。現在はJTBの完全子会社とのことだ。
Wikipediaによると、「創業時から何度もホテルの経営方針やレベルの変更が行われた経緯もあり、開業時期ごとにシティホテル級のレベルのホテルと、ビジネスホテル級の施設のホテルが混在しており、ホテルチェーンのイメージ統一が図れていない」とある。

部屋の広さで見ると、ホテルサンルートプラザ新宿は公式サイトでも「サンルートホテルチェーンのフラッグシップ」と謳われているが15.7㎡~であり、最近出来たホテルサンルート有明は16.9㎡~、ホテルサンルート品川シーサイドは16.6㎡~と逆転している。一方、ホテルサンルート五反田は11.1㎡~でロークラスに近い。ホテルサンルートを予約する時は、部屋の広さをちゃんと確認した方が良さそうだ。

東急ホテルズグループ

ハイクラス:エクセルホテル東急
ミドルクラス:東急イン

東急ホテルズはアッパークラスのホテルを中心に展開している。東急インは「イン」と名の付く同グループでは最下層だが、ビジネスホテルとして見ればミドルクラスだ。エクセルホテル東急のさらに上位に東急ホテルがあるが、シティホテルである。エクセルホテル東急は老朽化の進んだ東急ホテルからのブランド替えであることが多く、シティホテル並みの設備を備えている。

東京・神奈川では、東急インが渋谷・新橋愛宕山・大森・吉祥寺の4軒、エクセルホテル東急が赤坂・渋谷・羽田・横浜の4軒ある。
部屋の広さは、東急インが13.5㎡~(渋谷)、エクセルホテル東急が20㎡~(渋谷)だ。エクセルホテル東急でも東急ホテルから格下げとなった築年数の経っているものでは15㎡~(赤坂)のこともある。

東急グループには、ランドリーやミニキッチンを備えた連泊型のビジネスホテルである東急ステイもあるが、こちらは東急不動産の子会社が運営している。

ホテルルートイングループ

ハイクラス:アークホテル
ミドルクラス:ホテルルートイン、ホテルアミスタ

ルートインにも泊まったことがない。ただ、全国に200店舗もあり、その多くが大浴場を備えているためか、ハロプロヲタの遠征族には人気があるようだ。

アパホテルグループ

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アパホテル京都駅堀川通

ハイクラス:アパヴィラホテル
ミドルクラス:アパホテル

アパホテルも大浴場を備えているところが多い(最上階に設置して露天風呂があることも)。プリンスホテルから営業譲渡を受けたアパホテル&

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。