ブログを成功させるための18個のアイディア

ダン・ショーベル「Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる自分ブランド術」にはブログを成功させるための18個のアイディアが挙がっています。
日本での事情や、私自身の経験を踏まえて、チェックリストの内容をご紹介しましょう。

1. フィードリーダーを入手し、ブログを10個登録する。

他の人のブログを読むことは自分のブログを作る上でも重要なことです。まったく同じことを書くのは避けるべきなので、そのチェックに使います。他の人のネタに自分のネタを組み合わせれば、新しいエントリーを書けます。
Googleリーダーあたりを使えばすぐに出来ると思いますが、ブログを始めようと思っている人なら既にやっていることが多いでしょう。ただ、登録する10個のブログは自分のブログと近いもの、理想にするものが良いでしょう。

2. 自分のニッチを決める。

このチェックリストの中で最も重要なことです。なんでも書く雑食のブログは検索エンジンからつまみ食いの読者しか呼び込みません。読者が検索エンジンでブログを見つけてくれるのは重要ですが、その読者を常連にするにはテーマを絞る必要があります。そのテーマがニッチであればブログが成功する可能性は高いでしょう。
フィードやメールマガジンの購読につながるのは、ニッチが決まっているからこそです。

3. 自分の名前のドメイン名を取得する。

日本だと、自分の名前(実名)をドメインにするのは、よほどの有名人か政治家くらいです。自分がネットで使っているニックネームをドメインにするのは有りでしょう。私もそういうドメインのサイトを持っています。ただ、自分の名前をドメインにしてもブログのテーマは絞らないとダメです。
日本人は「○○の××です」にように所属と名前による紹介を好むので、ブログには自分の名前以外のタイトルをつけて、そういう自己紹介が出来るようにしても良いかもしれません。

4. ブログのプラットフォームを選ぶ。

レンタル型のブログサービスは、使用するサービスによって個性があります。アメブロはスイーツっぽいし、はてなダイアリーはギークっぽさが漂います。FC2はなんか2chっぽいです。ライブドアブログやココログはそこにあるブログも老舗のように感じます。TypePadやWordPress.comはサービス名はよく聞くけど、使っていると言う人は少ないので、プロっぽい感じがあるかもしれません。
レンタルサーバを借りる場合は独自ドメインを取ることが多いので、ブログを本気でやっている印象が生まれます。サービスにもともとついている個性がなく、まったくの無色から始められるのも利点でしょう。

5. ブログのロゴとテーマを決める。

ロゴとファビコンはぜひ作りましょう。いちど作っておけば、ブログだけでなくRSSフィードに貼り付けたり、他のサイトからリンクするときのバナーになったり、名刺に刷り込んだりといろいろな活用が出来ます。同時に考えたいのはカラーコーディネートです。決まった色があると、読者の印象に残りやすいのではないかと思います。
ちなみにINOCCU VISIONが使っている「いの」というファビコンは昔から使っているのですが、この字を書いたのは元モーニング娘。の小川麻琴さんがイベントの時に書いてくれたものだよ!

6.「プロフィール」ページをつくる

ブログをどういう人が書いているのかはとても気になることです。書ける範囲で出来るだけ詳しく書いた方が、読者との共通点が生まれる可能性が高まります。読者とブロガーに共通点があれば、読者が常連になる可能性は高くなるのではないでしょうか。

7. ブログにRSS登録リンクをつける。

これは当然のことです。リンクがなくてもRSS登録出来るブラウザが多いのですが、その使い方を知らないユーザもいるでしょう。また、RSSはFeedburner経由で配信するべきでしょう。現在の購読者数や、RSSから記事に誘導された人数などの分析が出来ます。

8. ブログをテクノラティに登録する。

これは米国ゆえでしょう。日本からは既にテクノラティは撤退しています。新しいブログを見つけられる可能性が高いのはやはり検索エンジンですから、Pingを打ったり、サイトマップを送るといったSEOの基本的な事項をやるしかないのでしょうか。

9. ブログロールやウィジェットを追加し、お気に入りのブログを5個以上登録する。

ブログロールは他のブロガーとの人間関係の構築や、相互リンクによる読者誘導やSEO効果が期待出来ます。ただ、日本ではどの程度やられているのでしょうか。私自身は、あまりやったことがありません。

10. ブログを公開する前に、記事を5本以上書きためておく。

新しいブログを始める場合、重要なのは更新を途切れさせないことです。最初は全エントリー数が少なくサーチエンジンの引っかかりも悪いのです。やはりエントリーを増やすのが得策です。ブログの公開前に書きためたエントリーがあれば少しは安心出来ます。さらに、何本か記事を書くうちにブログの方向性が見えてくるという利点があります。

11. 他のブログにゲストブロガーとして参加する。

ゲストブロガーが著名なブロガーであった場合、自分のブログの信頼性が向上する。ゲストブロガーが自分のブログでゲスト投稿したことを紹介すれば、読者の誘導があり得るといった効果が期待出来るようです。日本でもこの1年くらいで少しずつ事例が出始めていると思います。

12. 読者が参加できるゲームやコンテストを開く。

日本ではWebの創生期にキリ番ゲットが流行りましたが、すっかり下火です。最近だとブログのサイドバーで、ブログの内容に関係する投票を実施するといったケースをよく見かけますね。

13. 自分や他の人、イベントの様子などを撮影し、ポッドキャストで配信する。

期待出来る効果は2つあります。(1)ポッドキャストや音声、動画といったマルチメディアを活用することでブログに彩りを与えられること。(2)紹介する他の人やイベントが注目される力があるなら、その力を自分のブログのために借りられること。(2)はポッドキャストでなくても、ふつうのエントリーでも同じ効果があるでしょう。

14. 人気のオンラインメディアに寄稿し、その記事から自分のブログにリンクを張る。自分のブログでもその記事を告知する記事を書く。

人気のオンラインメディアに寄稿出来る時点で、その人は何らかの影響力を持っている人だと思いますが・・・。考えられるのは、CNETや@ITといったオンラインメディアが読者ブロガーを募っているので、それを使うことでしょうか。

15. 2、3のソーシャルネットワークに登録し、プロフィールにブログのURLを書く。

Twitter、FacebookなどのプロフィールにブログのURLを入れるのは必須でしょう。プロフィールにURLを入れられるなら入れておくことです。あと、新しいエントリーを書いたら、TwitterにタイトルとパーマリンクURLを流すのは必須です。良いエントリーと認めてもらえればリツイートによる拡散が期待出来ます。

16. ブログのURLをEメールの署名に加える。

これも必須でしょう。あと、日本ではセミナーなどのイベントで名刺を配ることも多いので、名刺にもブログのURLを入れましょう。こうしたイベントでは、会社の仕事で来ているのでなければ、会社の名刺を配るべきではありません。自分で作ったコミュニティ用の名刺を配りましょう。その名刺の所属や肩書きの欄をブログ名にして、ブログのURLも入れれば良いのです。(5で作ったロゴも使えますね。)

17. ひとつ、または複数のオンラインディスカッションフォーラムに参加し、自分の署名にブログのURLを加える。

オンラインディスカッションフォーラムって何だっけ?Diggとか?日本で最大のオンラインディスカッションフォーラムはいまでも2chではないかという気がしますが、あれは匿名掲示板なのでブログのURLを書くような場所ではありません。あとはスラッシュドットくらいでしょうか。最近は自分のブログについてのFacebookページを立ち上げることが増えているので、それで良いかも。

18. お気に入りのブロガーにインタビューをする。

著名なブロガーのインタビューほど効果があると思いますが、先にITmediaとかのオンラインメディアがインタビューして記事にするようなので、どうなのでしょう。

ということで、18項目は多いよ!
「日本に当てはまらない」と言っているのは、私が知らないだけかもしれませんので、ぜひツッコミをお願いします。

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。