VPSでDropboxやるときのLAN Sync問題について

さくらのVPSとかで、Dropboxやってわーい!とかやっていると、どうやら他のユーザに迷惑をかけることがあるらしい。

DropboxにはLAN Sync機能というのがある。同一LAN上にDropboxを使っているPCが他にあったりすると、Dropboxのサーバを介さずに高速に同期できるという機能。

で、このLAN Sync機能はデフォルトで有効になっていて、Dropboxクライアントは同一LAN上の他のDropboxクライアントがいないかを探すために、ブロードキャストでパケットを投げ続ける。自宅のLANとかで使っている分にはメリットもあるのでそれでも良いのだが、さくらのVPSとかで使うと同一LANに他のユーザがいると、単なる邪魔者パケットが量産されるだけの結果になってしまう。

その解決策としては、LAN Sync機能を無効にするということなのだが、下記の方法で出来る。

wget http://www.dropbox.com/download?dl=packages/dropbox.py
python dropbox.py lansync n

pythonのコマンドは導入しているバージョンで違うと思う。

Dropboxの設定はユーザごとに行われているので、すべてのユーザで実行して、最後にDropboxを再起動する。

Dropboxが投げ続けているパケットの様子は、tcpdumpで確認できる。

tcpdump -i any -s 1600 port 17500

これで自分のホスト名からのパケットが出てこなければ良い。
自分のVPS環境で、対応後にtcpdumpをやってみたら、自分のホストからのパケットは止まったようだが、他のユーザからのパケットが出ていた。
対応していない人は多いと思う。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。