昨日、Artisan Edge名義で契約していたVPS(さくらのVPS 2G)を解約しました。
とはいっても、去年の11月に1年契約したので、あと半年くらいは使えるわけですが。
さくらのVPSに不満があったとか、そういうわけでは決してありません。
その証拠に、諸々の用途で契約している個人名義のさくらのVPSのプランを1Gプランから2Gプランに契約替えしたくらいです。
えぇ、VPSというサービス、その中でも特にさくらのVPSについては愛しているのです。
では、なぜArtisan Edge名義のさくらのVPSを解約し、もうVPSは契約しない!と考えるに至ったか。
VPSを管理するのは面倒だ
まぁ、言ってしまえばそれに尽きます。
OSのインストールから全てやらないといけないし、定期的なアップデートも必要です。
でも、そこまで自由にやれる(しかも低価格で)のがVPSのメリットではないの?
それはそのとおりです。VPSの契約が一つあれば、本当にいろいろ遊べます。
ただ、そういう環境を2つ(Artisan Edge名義と個人名義)持つ必要はないなと思ったのです。
VPSはいろいろ出来すぎちゃう
そうですね。私の場合、VPSを契約するとすぐにGnomeデスクトップを入れてリモートPC的な使い方をしがちです。(もちろん、裏ではこのブログをホストしていたりとか、サーバがガンガン動いています。)
そうなると、これは新しいPC環境が出来たに等しいわけで、1台のPCで2つのディスプレイなら使い勝手があるものの、ディスプレイが1つなのに2台分のPC環境があっても、それほど嬉しくはないわけです。(どっちもLinuxだし。片方がWindowsならまだ意味がありますが、それも既にWindows Azure環境上に持ってたりして・・・)
ていうか、VPS契約したら負けでしょう
AWSの人?が「EC2使ったら負け」という発言をしていたのをどこかで見たか聞いたかした覚えがあるのですが、ちょっとWebサイトを公開したいくらいだったらEC2で環境を作らなくてもS3で良いじゃないかとか、静的サイトじゃなくてCMSとか使いたいのだったら、Beanstalkもある。
サービスをAWSに限定しないのだったら、静的ページはGitHub Pagesで良さそうだし、Jekyllとか使えばCMS的に使うことも出来ます。もっと簡単にDropboxとSite44とかでもイケる。
HerokuやAppFog、GAEを使ってWebアプリをホストしてもらっても良い。
考えてみると、VPSやEC2のような(仮想の)マシン1台お貸しします!というサービスが本当に必要になるのは、純粋な遊び(仕事につながる広範な実験を含む)を除いては、ほとんど代替策があるわけで、それを使った方が自分で構築するより堅牢だろうと思うわけです。
Artisan Edgeでの用途を振り返ってみると・・・
メールサーバ: 最初からGoogle Apps
Webサーバ: VPS → GitHub Pagesで良いのでは?
SVNやGitなどのリポジトリ: VPS → GitHubで良いのでは?
独自Webサービスのホスト: Herokuとか (そのうちやりたい)
といった感じで、あれ?遊び以外の用途って案外少ないな・・・と思うわけですが、GitHubの活用を本気で始めればピースは全て埋まるのではないかと。
問題はコスト
しかし、VPSは安いのです。特にさくらのVPSのコストパフォーマンスについては凶暴と思えるほど良い。
Google Appsについては私は無料版から使い始めたので今でも無料で使えますが、今から始めようと思ったら有料プランしかありません。
GitHubもソースをプライベートにしようと思ったら有料で、特にOrganizationの場合は最低でも毎月2,500円くらい払わないといけないので、毎月980円で充分なVPS環境を準備してくれるさくらのVPSには太刀打ちできないわけです。(もちろん、自分で環境構築できることが前提ですけど。)
まとめ
そんなわけで、VPSについては個人名義の契約をキープして、それをサーバ兼リモートPCとして使うことにして、Artisan EdgeとしてはVPSではなく様々なクラウドサービスの組合せで環境を作っていきたいと思っております。