カメラ趣味と放浪の顛末

TwitterやFacebook、さらにこのブログなどで、私のカメラに対する放浪というか、カメラを趣味にするための武者修行というか、有り体に言えば買ったり撮ったり売ったりの有り様というか、そういうものを露呈して、この数ヶ月、私は生きているわけでありますが、その顛末になるかな?というか、顛末になるだろう、顛末にしなければならないという状況に至ったような気がするので、その旨を書いておこうと思います。つまり、言い訳です。

カメラを趣味に出来るか?

趣味というのは無理矢理作るものでもないと思うのですが、パソコンというものが仕事になって早10数年、MacBook Airという極めて完成度の高い器物と出会ってからというもの、パソコンそのものにトキメキを感じなくなりました。それまでは、新しいパソコンとの出会いは極上の時を紡ぎ出してくれたのですがね。いや、もちろん目眩くソフトウェア技術の進歩というものや、仕事にまつわる諸々は楽しんだり苦しんだりしているのですが、まぁ、これは趣味じゃないかもなと。うん、もっと本気にやるもの。

このブログの出自がモーニング娘。であるように、ハロプロについても随分長い間ときめいていたのですが、10期に夢中になってから案外早く、私は真人間に戻りつつあります。最近は、ちょこちょこ吉川友を見たりはしていますが。趣味と言うには何だかなぁ。阿藤快並に首を捻ってしまうのでありますな。

で、カメラなわけです。かのスタパ齋藤氏が、パソコンにはまる人はカメラにもはまると言ったような記憶が無きにしも非ずですが、カメラの世界は奥深く、未だにスペック競争が繰り広げられ、常に新機軸が現れている類い希な分野のように感じます。それに撮ってて楽しいし、大抵カメラ趣味には旅行が付いてくるし、カメラは仕事じゃないから極めて気軽に楽しめる。

カメラ遍歴

そんなわけでカメラなのですが、20歳で上京してから最初にカメラ趣味に突入しようとしたのはトイカメラとして有名なLOMOでした。これはフィルムカメラでランニングコストがかかるから、何回か撮って飾り物になって、オークションで沖縄方面に旅立っていきました。

で、そこから7〜8年が経って、2〜3年前かな。E-PL1sというカメラを買います。OLYMPUSのPEN Liteシリーズの2代目。これは良く写るカメラで、ボケも素直に出るし、何度か撮影に出かけたのですが、そのうち放置されます。カメラに関して耳年寄り、(主に文章だから)目年寄りになると、やれファインダーがないだの(外付けのEVFはあるけど高かった)、ダイヤルがないだの。

それからまたしばらくして、NikonのD3100です。ついに来た一眼レフ。自分もついに極まったと思って、これも撮影に何度か出かけて、やはりほこりを被るようになります。デカイから持ち歩かないのね。

これで、一旦カメラ熱は冷めます。買ったカメラはどちらも型落ちが酷かったので、出費は2〜3万円程度。

次にカメラを買ったのは最近になってからで、PENTAX Qですね。これがまた型落ちで目を疑うような値段になっていたので、衝動的に買いました。とにかく小さいから鞄の中にいつも入れておいて、撮る。でも、これは画質が・・・。1/2.3型という、いわゆる普及型コンデジセンサーなので、ボケとか全く期待できないし。(良いレンズを買えば良いのだけどね・・・)

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PENTAX Qのボケコントロールモードで。うまくボケさせるのは難しい。

で、極最近になって、Nikon D5200。ついに清水の舞台から飛び降りる。これは本当に良いカメラだと思って、撮影旅行にも出かけたりしたのですが、D3100の時と同じ理由でほこりをかぶり始めます。

最近の私はというと、LCCのジェットスターで安旅に出ることが増えているのですが、それこそ成田から福岡やら大分に行って往復6,000円とかだったりするので、つい行っちゃう。行っちゃうのは良いけど、LCCは大きな荷物を持っていくと別料金を取られたりします。安いから行くのであって、別料金がかさんでしまうと行く理由がなくなるから、荷物を小さくして別料金は払いません!

とすると、D5200は邪魔。D5200を持って出た福岡の時は夏場だったから、カメラ用のリュックの隙間に着替えを詰め込んで出かけたのだけど、冬場はそうも行きません。

で、次がまたPENTAXのQ7ですね。これはQシリーズの最新型ですが、やはり小さい。で、センサーが1/1.7型と高級コンデジくらいにはなったから、画質もそこそこ。
これで決定打だなぁと思っていたのですが、「カメラ趣味」という観点からすると、ファインダーがないし(外付けEVFもない)、ボディがプラスチックなのも気になる。やっぱり、触ってひんやりする金属がいい!初代Qはマグネシウム合金だったのに・・・。

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PENTAX Q7で普通に撮った。普通に良い感じではありますな。

理想のカメラ

この遍歴から、私の求めるカメラというものが見えてきます。

  • 普段持ち歩ける程度には小さく軽い
  • 撮ってて楽しいファインダーがある
  • ダイヤルで操作できる
  • 金属ボディである
  • ボケが期待できるくらいのセンサーサイズと画質

手元にあるD5200とQ7を下取りに出して、ついでに使い倒したiPad2も売り払って、それを原資として買える、この条件を満たすカメラとは何ぞや・・・。

「小さく軽い」という条件を満たすためには、一眼レフ機は厳しいということになります。D3100やD5200は、一眼レフの中では小さく軽いモデルです。それでダメなら、どうしようもない。よって、ミラーレス一眼ということになりますね。

「ファインダー」は、あるとないとでは大違いで、ファインダーを覗きながら撮る写真はやはり楽しいものです。パシャパシャやっちゃう。で、この条件を満たすミラーレス一眼となると、かなり限られます。まぁ、外付けEVFもOKにすれば、かなり種類がありますが。

「ダイヤル操作」は欲しい。私は主に絞り優先オートで撮るので、絞りや露出補正をダイヤルでやりたい。PENTAXのQシリーズはあの小さいボディなのに、ちゃんとダイヤルがありました。ちなみに、この条件でOLYMPUSのPEN LiteなんかはNG。PanasonicのLUMIXもシリーズによってはNGですね。

「金属ボディ」は、やっぱり所有感を満たしてくれるので。ある程度の上位モデルになってくると、最近はだいたい金属ボディだと思います。

「センサーサイズ」は、Nikon 1の1インチが最低限のラインになるかなと思います。OLYMPUSとPanasonicが採用するマイクロフォーサーズなら問題なしで、少なくともボディメーカー2社が採用している規格なので、システムとしての楽しさも生まれてくるはず。趣味としてもその方が良さそうです。

で、結論

これらの条件から、最終的に絞り込まれたのは、OLYMPUSの2機種。PENのフラッグシップであるE-P5と、PENの兄貴分にあたるOM-D E-M5。OM-Dにはさらに上位のE-M1がありますが、あれは高すぎる。15万円近くするのはさすがに無理。E-M5よりも一回り大きいし。

あと、最近発売されたばかりのPanasonic LUMUX GM1も、PENTAX Qシリーズよりも小さいボディということで気になりましたが、ファインダーがないし、EVF外付けも無理なので、ま、今回のターゲットではないかなと。

値段的には、E-P5だと新しい機種なので、下取りで準備した原資では足りず、もう少し手出しが必要。E-M5だと少しおつりが出ます。

で。

これになりました。開封は次の記事で!

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。