Xperia mini proを5日間使って、今のスマホについて感じたこと

Xperia mini proを導入して5日目。
root化して、ICS(Android4.0.4)にして、link2sdを入れて極小RAM環境に対抗して・・・と、それなりに使うための環境構築を終えたところ。
あとやってないことといえば、Bootloader Unlockをしてカーネルを入れ替えること。カーネルを入れ替えればCPUのオーバークロックが出来るので、さらにサクサク動いて使いやすくなるのではないかと。

それはさておき、(何度も言いますが)3年前に海外で発売されたモデルを今さら日本で買ってみて、感じたとことをいくつか書いてみようと思います。

物理キーボード付きスマートフォンは必要か?

今回、Xperia mini proを買った理由の一つとして、物理キーボードが付いているということがあります。これが、最大の特徴のモデルですから。
で、使ってみると、私は以前から小さなキーボードの付いたPDAとかスマートフォンを、親指でプチプチ打つことに慣れていたので、やはり便利に使えます。

でも、iPhoneを3年くらい使ってみて思うことは、別に物理キーボードいらないかなぁ・・・ということだったりします。それだけ、iOSのフリック入力のサクサクヌルヌル具合は秀逸で、十分に高速に文章入力が出来るということに対する驚きを、改めて感じてしまっている自分がいます。
ぶっちゃけ、物理キーボードよりiOSのフリック入力の方が速いのではないかと。

ただ、Androidスマートフォンのフリック入力が、今どういうレベルにあるのかは、最新鋭のAndroidスマートフォンを持っていないので分かりません。
WILLCOMのWX04SHという、それほどCPUパワーのないAndroidスマートフォンでは、フリック入力の操作で若干の引っかかりを感じることはあり、それと比べれば物理キーボードはあっても良いかなぁと思うくらいです。

3インチスマホは必要か?

Xperia mini proの特徴のもう一つはそのサイズです。3インチディスプレイでとにかく小さい。キーボードが付いているので厚みはありますが、それでも136gという軽さです。

最近のスマホはとにかく大きなディスプレイを搭載するので、フットプリントは大きくなりがち。小ささを保ってきたiPhoneですら、次は5インチ台に到達しそうな勢いです。
たしかに、スマホ1台を使う分にはディスプレイが大きい方が良さそうだとは思うのです。でも、iPad AirやiPad mini、さらにNexus7といった比較的小型軽量なタブレットも持ち歩くようになると、スマホまで大きなディスプレイを積む必要はないということに気づきます。

私などは、11インチのMBAに、iPad mini、iPhoneと3台持ちですから(さらにおサイフケータイを使うためのWX04SH、Xperia mini proまで持ち歩くと5台持ち)、スマホは小さくて良いのです。というか、小さい方が良い。

理想を言えば、小さくて、バッテリーが持って(交換も出来て)、おサイフケータイが使えて、テザリングが出来るスマホがあれば良い。そうすれば、MBA、iPad miniとの究極の3台タッグが出来るのに・・・。

SIMフリーは素敵だ!

Xperia mini proはSIMフリーなので、今はOCNモバイルONEを刺して使っていますが、海外でも現地のSIMが使えるし、日本でだって最近は090番号をMNPできるMVNO SIMというのもあって、運用費をかなり安く抑えられる可能性があります。

「可能性」と書いたのは、例えばテザリングするといったヘビーなパケット通信を行う場合は、まだ普通のキャリアと普通の契約を結んだ方が安そうだから。
MVNOのSIMは、色々と制限を設定することで安くしているので、ヘビーユーザーには必ずしも向かないかもしれないのです。(ヘビーユーザーの2台目、3台目には向くわけですが)

実は、iPhone 5SのSIMフリーモデルをApple Storeで買おうかとかいう考えも頭の中をよぎりました。でも、それをしていないのは、今のところはSoftbankの契約をそのまま維持した方が安そうだと思ったからなのです。

でも、SIMフリーは素敵だ!
Xperia mini proでSIMフリーを体験したので、その自由さ、選択肢の多さは実に魅力的です。何というか「完全に自分のもの」という感じがします。SIMロックモデルはどこか「自分のものじゃない感」がある。キャリアが自由を縛っているから。

さっき書いた「理想」の条件をさらに付け加えるならば、SIMフリーであること。これは必須かもしれない。

まとめ

ということで、今感じていることをグダグダ書き連ねてみました。
SIMフリーで、小さくて、テザリングが出来て、おサイフケータイが使えるスマホ、どこか作ってくれないものか・・・。

(追伸)
おサイフケータイといった瞬間に日本限定になって、実現の可能性が狭まってしまうのです。だから、端末側はNFCで良いから、NFCでおサイフケータイが出来る世の中になって欲しい!(鍵を握っているのはiPhoneのNFC搭載でしょうな!)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。