オトナだからこそ味わいたい夏の風流「吉例納涼住吉踊り」

当hitorino.meは、基本的に「一人飲み」についての記事を書いているのですが、一方で「オトナの嗜み」である一人飲みの延長線上には、「オトナ」だからこそ味わいたい「楽しみ」というものもあると思うんですね。

それに、「hitorino.me」というドメインは、「一人飲み」という意味であると同時に、「一人の、me(私)」という意味も持つダブル・ミーニングなんだ!と喝破した人もいまして。

と、そんな言い訳口上をしつつ(あー言っちゃった)、一人飲みでない、オトナの嗜みに関することを書いてみようと思います。

夏の浅草演芸ホールの定番企画「吉例納涼住吉踊り」

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先週の金曜日、私は浅草にいました。

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スカイツリーを見たりしながら・・・

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やって来たのは、ここ。浅草演芸ホールであります。

「寄席」。

ほら、オトナの嗜みっぽくなってきたでしょ。
最近は、寄席にも若い女の子が入ってくるようになりましたが、やっぱり大多数のお客さんは私よりも二回りも三回りも上の方々。

もともと、この日に落語を見に行きましょう!という話はあったのですが、なぜ浅草演芸ホールを選んだかというと、「住吉踊り」があるからなんですね。

「住吉踊り」とは

まずは、これを見ていただくのが良いでしょう。

今から20年前、1994年の笑点の映像なんですが、ここで古今亭志ん朝師を座長に噺家や色物の皆さんが繰り広げているのが住吉踊り。

冒頭に志ん朝師が説明しているように、もともとは大阪・住吉神社からの勧請で全国各地に住吉神社を作ることになったときに、踊られていた踊り「住吉踊り」が面白いというので、それが単独で残ったというのですね。

それを先代の雷門助六師が継承し、さらに1978(昭和53)年に志ん朝師が受け継いで浅草演芸ホールの夏の興行として始めたのだそうです。

現在でも、浅草演芸ホールの8月中席(11日〜20日)昼の部の最後に、住吉踊りが行われています。

私も、生で住吉踊りを見たことはなかったので、是非見ておきたいと思ったのです。

決して踊りが上手いとかではない(映像では雷門五郎師、現在の助六師がやっている「あやつり踊り」は凄いと思います。)のですが、とにかく粋。30分近く三味線や太鼓、笛の音が鳴り響いているというのは圧巻ですし、三味線と唄は本職の方ですから聴き応えがあります。

やっているのが噺家連なので、踊りの合間に大喜利のようなものが入っていて、適度な笑いも提供してくれます。
特に江戸の落語は座敷芸として発達してきたという歴史があるので、こういう芸もある意味で本筋なんだと思います。

この記事をもう少し早く書けば良かったのですが、今年の浅草演芸ホールでの住吉踊りは終わってしまって、また来年のお楽しみです。
ちなみに、いま、志ん朝師を引き継いで住吉踊りの座長をやっているのは、笑点の映像にも登場する金原亭駒三師です。(正確には、志ん朝師が亡くなった後は、やはり笑点の映像に登場する三遊亭金馬師が座長で、高齢になった金馬師から駒三師が引き継いでいます。)

寄席がはねた後は・・・

この日は一人ではなく三人だったのですが、浅草の「やぶそば」で一杯なんていう落語の登場人物のようなことをやりまして、最後は浅草ホッピー通り(俗称)で締めました。

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いかがでしょう。こんな記事もhitorino.meに加えて良かったでしょうか・・・。(えっ?住吉踊りはいいから、やぶそばでの一杯とか、ホッピー通りの方を書けって?)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。