渋谷立ち飲みの老舗中の老舗「富士屋本店」でセンベロ

hitorino.meを始めてからというもの、立ち飲み店を紹介するガイドブック(そんなものがあるのか!)とかを読むようになりました。あと、吉田類さんの本とか、吉田類さんの登場するネットメディアの記事とか。吉田類ばっかりか!という話もありますが、まぁ、「酒場放浪記」以来、吉田類さんは居酒屋一人飲み業界(そんな業界があるのか!)のキャッチアイコンでありますから、やむを得ません。

で、そういうガイドブックとかに紹介されているお店に、僕はほとんど行っていないということに気づきました。基本的に、その場のムードとかで入るお店を決めていたので、ガイドブックのお世話になることがなかった。
でも、いざガイドブックに目を通すと、気になるんですね。そこに載っているお店も。

ということで、いざ出陣となったのが、渋谷の富士屋本店であります。

この佇まいに突入する勇気はあるか?

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JR渋谷駅の西口(東急プラザ側)を出て、左の方に進んで歩道橋を渡ると、リンガーハットがあります。その道をさらに進むと、こんな看板の「富士屋本店」が現れます。

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「富士屋本店」は地下にあるんです。
だから、中の様子を外から伺い知ることが出来ません。
この階段を降りていくしかない。降りてしまえばお店に入るしかない。

入ってみたらこんな感じだった

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入ったのは21時少し前くらいだったのですが、ほぼカウンターだけの広い店内にはお客さんがわんさか。この写真は閉店間際にお客さんがふっといなくなった一角を撮ったもので、空いているというわけではないのです。

で、入った途端に店員さん(おじさん)に言われました。

「あと30分くらいで閉店ですよ。揚げ物はできないよ。」

なるほど。「富士屋本店」の閉店はなんと21時30分。早い!
でも、ここまで突入したからには一杯でも二杯でもやっていかねば、hitorino.meの名が廃る。

ホッピーを発注したら

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ということで、とりあえずホッピーを発注したら、これが来ました。
なんと、焼酎360mlのボトルがどん。ホッピーより大きいんじゃないかと。

だいたい、ホッピーというものはセットを頼むと、ジョッキに焼酎が3分の1か4分の1入った「中」と、「外」と言われるホッピーが来るものですよ。
で、「中」を2回くらいおかわりして、1本の「外」をやっつける。

それが、「中」がこの形で来るとは。「中」をやっつけるために「外」のおかわりがいるくらいではないか!

ちなみに、ホッピーは白です。黒と言わなかったから白なのかもしれませんが、特に店員さんに白か黒かと聞かれることもありませんでした。

このスタイルだと、気になるのは氷ですね。ふつうは中をおかわりする度に氷が注ぎ足されたり、新しいグラスかジョッキに切り替わるので氷がなくなることはないのですが、「富士屋本店」では中を頼む必要がないので。
でも、それは大丈夫。カウンター内を忙しく歩き回っている店員さん(おばちゃん)が、グラスの氷が減ってきたなというタイミングで、氷を注ぎ足してくれます。もちろん、いま使っているグラスにダイレクト・インで!

冷奴とさばみそ

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つまみに頼んだ冷奴。これもまた、どすんと来ますね。あまりのどすん具合に、手ブレした写真になっちゃった。

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さばみそ。こちらは落ち着いた佇まいだったので、手ブレせずにすみました。

揚げ物が出来ないというので、この2品をつまみに。
はす向かいくらいで一人飲みしていたお姉ちゃんの食べてたハムカツ、旨そうだったなぁ・・・。

ところで、僕の注文を取った店員さん(おじさん)は結構ぶっきらぼうな感じで、注文を言い淀んでいると「んんっ?」と聞いてくる感じ。
まいったな・・・と思ったんだけど、さばみそを持ってきた時には「皿が熱いので気をつけてくださいよ」とか言ってくれて、ツンデレかよ。みたいな。おじさんだけど。

センベロ

我々の業界用語(だから何業界なんだよ!)で「センベロ」というのがあるんです。「千円でベロベロ」になれるから「センベロ」。

「富士屋本店」はまさしく「センベロ」のお店なんですね。
この日は、ホッピーと焼酎につまみ2品。それで1,350円。ちなみに、「富士屋本店」はキャッシュ・オン・デリバリーなので、店員さんが品物を持ってきた時に代金を支払います。

なにしろ360mlの焼酎の威力は凄くて、アルコール分25%だったのですが、ということは、360ml×25%で90mlのアルコールを摂取したことになります。
例えば350mlの缶ビールだと、だいたいアルコール分は5%なので、1缶でアルコールは17.5ml。

つまり、この1,350円によって、350mlの缶ビール5缶以上分のアルコールを、つまみとともに摂取したことになるわけですな。まさに「センベロ」。
まぁ、酒飲みがそんな計算をしてどうするんだ!という話もありますが、貧乏な酒飲みはそういう計算もするものですよ!

次回は、もうちょっと早い時間に行って、揚げ物をつまみながら焼酎ボトルをホッピー2本くらいでやっつけたいものですね。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。