昨年はMVNO(格安SIM)の普及が徐々に始まった年ではないかと思います。
私も昨年春からIIJmio(BIC SIM)を使い始めました。契約データ容量の最も大きい7GBのプランです。月額3,260円で090番号での通話を含む最大3枚のSIMが提供されるので、魅力的です。
何より安いし、IIJmioの場合は月の契約データ容量さえ超過しなければ、短期間にデータ通信しまくっても制限がかからない、さらに余ったデータ容量は翌月までは繰り越し可能と、ドコモなどの大手キャリアさえ上回るサービスが提供されています。
大手キャリアは土管業に徹するのを嫌って、独自のサービスを色々展開していますが、その分、土管業のサービス改善が疎かになっているのではないかと思うんですね。もちろん、最も根本である電波の改善には力を注いでいるとは思うのですが、サービス面で、ですね。
一方、MVNOは独自サービスは最小限に、土管業のサービス改善にしっかり取り組んでいる印象があります。
MVNOではLINEのID検索が出来ない
MVNOのSIMでスマートフォンを運用してみて、困ることというのはほとんどないのですが、一つ挙げれば、LINEの年齢認証が出来ないということです。
LINEでID検索を行うには、年齢認証が必要です。年齢認証はドコモなどの各キャリアが提供するサービスをそのまま利用する形なので、MVNOでは出来ません。
LINEの設定画面で「IDの検索を許可」をタップすると、年齢認証が必要とのダイアログが出て、docomoログインの画面が表示されます。ほとんどのMVNOはドコモ回線を使用しているので、ドコモの画面になります。
ただ、ドコモの回線契約がない方はご利用いただけません。と出ているんですね。だから、MVNOではダメなのです。
Mac / Windows8のLINEでID検索を有効にする
ここで使えるのはMacやWindows8のLINEです。
Macの画面で紹介しますが、MacのLINEで設定画面を開き「IDの検索を許可」をクリックすると、何の確認を行われずに有効になります。
実際に、ID検索が可能になるようです。
ただ、これで安泰ではない
一度、MacのLINEでID検索を許可すれば、これでずっとID検索出来るのかと言えば、そうではありません。
はっきりとしたタイミングは分からないのですが、MacでLINEにログインしていない時に、スマホのLINEを使ったり、設定画面を開いたりしていると「IDの検索を許可」のチェックが外れてしまいます。
やはり、本来的には年齢認証が必要な行為なので、LINE側でも適宜対策されているのではないかと思います。
MVNO側で対応するかLINEが対応するか
望ましいのは、このような裏技ではなく、正規の方法で年齢認証を行うことです。
そのためには、2つの方法が考えられます。
1つは、MVNO側での対応。つまり、大手キャリアと同様の年齢認証サービスを提供するということですね。ただ、そのスマートフォンがどこのキャリアのSIMを使っているかで、年齢認証の画面にナビゲートしていると思うので、「ドコモのSIM」であるということは分かっても、それが「IIJmioというMVNOでの契約」であることまでアプリで分かるのか?という問題があります。
もう1つは、LINEの年齢認証の方法として、クレジットカードでの認証も可能にすることです。クレジットカードを持てるのは基本的には18歳以上(子カードやVISAデビッドを除く)なので、それで年齢の確認をしているサービスは色々あります。
今年はSIMフリー元年ということで、MVNO契約も増えていくと思いますので、何らかの対応が待たれるところです。