Xperia Z3 Compact SO-02Gを白ロムで入手して、使い始めました。
先代にあたるZ1f(Z1 Compact)からの乗り換えです。
Z1fはとても使いやすい機種で、4.3インチと今では小さなディスプレイの部類に入りますが、ちょうどiPhone6とiPhone5の中間くらいのサイズで扱いやすかったのです。もう、神機といっても過言ではないくらい。
しかも、グローバルモデルではなくドコモモデルだったので、おサイフケータイも使えるわけですね。やはり、なんだかんだ言っても便利なんです。おサイフケータイ。
さて、そんなZ1fも持ちやすさをスポイルするのは嫌だなと思ってカバーも付けずに持ち歩いていたところ、ここ1か月くらいの間に急に何度も落として、傷だらけになってしまいました。
購入当初に貼り付けたガラスフィルムもヒビが入ってしまったし。
ということで、Z3 Compactに乗り換えることにしたのです。
Z1fとZ3 Compactは何が違うのか
先代Z1fとZ3 Compactを比べてみましょう。
ついでに、比較される方が多いと思われるiPhone6についても違いをまとめておきます。
大きくなったディスプレイ
ディスプレイが4.3インチから4.6インチに大きくなりました。
片手で使うにはギリギリと言われるiPhone6が4.7インチなので、それに迫るディスプレイサイズです。
4.3インチと4.6インチでは、それほどの違いではないように思うかもしれませんが、実際に見てみると結構違うのです。
写真は画面の下端でZ1f、Z3 Compact、iPhone6を並べました。Z1fとZ3 Compactは結構差がありますね。一方、Z3 CompactとiPhone6はそれほど違わないことも分かると思います。
このディスプレイの違いは、電子書籍や動画再生などで活きてきます。
但し、解像度は1280×720のまま変わっていませんが、ジャギーが気になるようなことはなく、充分綺麗なディスプレイです。
むしろ小さくなったボディサイズ
今度はボディの下端を揃えてみました。Z3 Compact(真ん中)は薄いカバーを付けています。
ディスプレイが大きくなると、ボディサイズも大きくなるのでは?と思いますが、そんなことはありません。
Z1fとZ3 Compactのフットプリントは、127mm×65mmでまったく同じなのです!つまり、ディスプレイが大きくなった分、その周囲の額縁部が細くなりました。
さらに、厚さは9.4mmから8.6mmに薄く、重さは140gから129gに軽くなっています!
iPhone6と比べると、高さは11mm、幅は2mmほど小さいのです。ディスプレイが0.1インチ分小さいこともありますが、それよりもホームボタンの有無が1cm以上の高さの違いに効いています。写真では、iPhone6だけ頭一つ突き出ているのが分かるでしょう。
この違いは、片手操作の際に大きく関わってきます。
重さはiPhone6と同じ、厚さは1.5mmだけZ3 Compactの方が厚いです。
写真は厚さを比較したものですが、真ん中のZ3 Compactは薄いカバーを付けているので、Z1fより薄いことがわかりづらいですね。。。ただ、iPhone6の薄さは際立っています。
さらに持つようになったバッテリー
電池容量は2300mAhから2600mAhに大きくなりました。
LTEでの待ち受け時間は450時間から650時間に、3Gでの通話時間は580分から700分に、それぞれ伸びています。
Z1fもかなりバッテリーが持つ機種でしたが、Z3 Compactはさらに持つようになりました。
これは、手放しに喜ぶしかありませんな!
少し速くなったCPU
どちらもSnapdragonシリーズのクアッドコアCPUを積んでいますが、クロック周波数が2.2GHzから2.5GHzに変わっています。
まぁ、ここは微々たる違いであろうと思いますが、どうも操作しているとサクサク感がさらに増したような気がしないでもありません。CPUだけでなく全体のチューニングの成果かもしれませんし、まだ私がアプリをそれほど入れていないからかもしれません。
ハイレゾ再生に対応!
なんと、単体でのハイレゾ再生に対応しました。素晴らしい!
でも、ハイレゾ音源持ってないし、ハイレゾ対応イヤフォンも高いしなー。
4K動画撮影に対応!
これまたなんと、4K動画撮影に対応しました。
正直、スマホで4K撮る必要あるのか?と思ったりもしますが、ないよりはあった方が良いよね。
ダブルタップでスリープ解除!
設定画面を見ていて、なんだ!と思ったのがこの機能。
今まではスリープに入った後は側面にある電源ボタンを押さないといけなかったのですが、画面を指で2回叩くと復帰するようになります。
電源ボタンの位置もちょうど指がかかるところなので良かったのですが、画面を2回叩くというのは良いですね。便利です。
VoLTEに対応
音声通話は今までの3G(W-CDMA)だけでなく、VoLTEにも対応しています。
VoLTEの方が通話品質は良いですし、基本的にはドコモは3Gを廃止してLTEに寄せていきますから、VoLTEに対応しているのは長く使う上では安心です。
もちろん、3Gユーザ(特に音声通話)は山ほど残っていますし、海外からのローミングの問題があるので、あと10年くらいは3Gもなくならないと思いますけどね。ただ、周波数の帯域は確実に3Gを減らしてLTEを増やすはずですから、やはりVoLTEに対応しておいた方が良いのです。
Android 5.0 Lolipopに対応
Z1fはAndroid4.2やら4.4へのアップデートがありました。
Z3 Compactはデフォルトが4.4で、既に5.0へのアップデートが提供されています。(但し、記事執筆時点ではワンセグ対応の不具合がありアップデートの提供は中止されている。)
基本的に、ドコモからのOSバージョンアップを含むアップデートの提供は1回だけのようですので、Lolipop(Android 5.x)に届いているというのは安心です。
フレーム部が金属から樹脂に変更
本体側面のフレーム部が、金属から樹脂に変わっています。
Z3 Compactもボディそのものは金属なので、周囲に樹脂を貼り付けたような形です。
樹脂とはいっても安っぽい手触りではなく、さらっとしています。色は半透明のようになっています。
側面が金属だと、落としたときに傷が入りやすいんですよね。なので、樹脂の方が良いのかもしれません。
内部ストレージが32GBから16GBに減少
これは残念ですが、内部ストレージの容量が半減しています。
microSDカードが使えるので、それほど困ることはないのですが、データを内部ストレージにため込むようなアプリも多いので、その点は気がかりです。(ちょっと工夫すれば、データをmicroSDに逃がすこともできるので、その辺はユーザの使いこなし次第です。)
Z3 Compactに乗り換えるのは吉か?
Z1fから乗り換えるべきか?というと、必須ではないけれど乗り換えても後悔はしない。それが私の回答です。
Z1fは非常によくできた機種です。発売から1年半以上経過していますが、何の問題もなく使えるでしょう。
だから、どうしても買い換えないといけないわけではありません。
でも、Z3 Compactもまたよくできた機種で、本体サイズはそのままにディスプレイが大きくなったり、バッテリー容量が増えたり、着実にステップアップして欲しいところがステップアップしているのです。
その上で、ハイレゾ対応、4K対応と、楽しみな機能向上がなされています。VoLTEやAndroid 5.0への対応は、長く使う上では安心。さらに、細かいユーザインタフェースの改善も行われています。
いまZ1fを使っている方も、すっぽり手に収まるような小型の使いやすい機種を探している方も、是非オススメの一品だと思います。