「LUMIX GM5」はブロガーにとって最適の一眼カメラ!

発売は2014年11月13日で既に10か月経っているので、レビューを書くのもいまさらという気がしますが、ブログでのレビュー記事がそれほど増えないようなので、書いてみようと思います。

いまのところ、後継機の話も出ていないようです。

ブロガーにとって最適のカメラとは?

カメラのレビュー記事は、ふつう、カメラそのものの性能にこだわったものが多いのですが、ここでは少し切り口を変えて、ブロガーにとってどうなのか?という視点で見ていきます。
GM5は非常に個性の強いカメラなので、単純に性能だけで見るよりは、利用シーンを限定して考えた方が、見えてくるものが多いと思うんですよね。

スマホより良い写真が撮れる

このブログでもそうですが、写真はスマホで撮ったものを使うことが多いと思います。
せっかくちゃんとしたカメラで撮るのなら、スマホよりは良い写真が撮れないとつまらないですよね。

どこにでも持ち歩ける

ブロガーはどこにでも行くし、どこででも記事を書きます。
だから、カメラはどこにでも持ち歩けるサイズでなければなりません。
理想は、「今日はカメラを持っていくぞ!」という気合いが不要で、常にカバンに入れておいて、必要なときにサッと取り出して撮影できることです。

マクロ撮影ができる

ブログで必要となる写真は、何か物を接写で撮ることが多いのではないでしょうか。
ガジェットを撮るにも、食べ物を撮るにも、とにかく接写です。
だから、マクロ撮影機能が充実しているカメラが望ましいのです。

カメラにこだわれる

ブロガーの多くはこだわりの強い人たちです。自分なりのこだわりがあるから、ネタが発見でき、記事が書けるのです。
だから、カメラにもこだわりたい!という人が多いのではないでしょうか?

GM5はどんなカメラ?

では、GM5はどんなカメラなのでしょうか?
ブロガーにとって良いカメラと言えるのか。。。

撮影性能はスマホに圧勝!

当たり前ではありますが、撮影性能はスマホを凌駕します。
iPhone6(一部は発表されたばかりのiPhone6S)と比較してみることにしましょう。

センサーサイズ

LUMIX GM5: 4/3インチ(マイクロフォーサーズ)
iPhone6: 1/3インチらしい

GM5のセンサーサイズは、iPhone6Sの4倍あります。
センサーサイズが大きければ、その分だけ多くの光を取り入れることが出来るので、シャッタースピードを上げたり、ボケのある写真を撮影したりすることが簡単になります。

画素数

LUMIX GM5: 1600万画素
iPhone6: 800万画素
iPhone6S: 1200万画素

画素数についてはブログで使う程度の写真であれば、どうこう言うほどのことはありませんが、やはりGM5の方が上回っています。

オートフォーカス

LUMIX GM5: コントラストAF
iPhone6: 像面位相差AF

いわゆる常識で言えば、像面位相差AFの方がコントラストAFより速いと言われており、iPhone6が像面位相差AFを搭載しているのは驚異的です。
PanasonicのオートフォーカスはコントラストAFでも速いと言われていますが、ここはiPhone6に軍配が上がるのかもしれません。。。

GM5はレンズ交換式カメラ

iPhone6はF2.2という非常に明るいレンズを搭載しています。焦点距離は35mm換算で29mmの広角レンズです。風景や、近くから人物を撮るような用途に適しています。

一方、GM5はマイクロフォーサーズ仕様のレンズ交換式なので、レンズは自由に選ぶことができます。ちなみに、キットレンズは35mm換算で24〜64mmの広角〜ちょっと望遠くらいのズームレンズ。F値は3.5〜5.6とキットレンズでは一般的な性能です。

マイクロフォーサーズ仕様のレンズは、Panasonicの他、オリンパスやシグマなどが出しているので、非常に豊富です。望遠側はたとえば300mm(35mm換算600mm)というレンズも出ていますし、単焦点レンズなら25mm(35mm換算50mm)でF1.4というものも出ています。(カメラがもう1〜2台買えるくらいの値段だけど。)

コンデジ並の小型サイズでどこにでも持ち歩ける

DSC_0157
※この写真のGM5は貼り革を変えてあるのでグリップの突起があるが、標準ではフラットになっている。

LUMIX GMシリーズの最大の売りは、そのサイズにあります。
姉妹機であるGM1/GM1sはレンズ交換式カメラとしては世界最小であり、GM5はLVF付レンズ交換式カメラとして世界最小です。

GM5は幅98.5mm × 高さ59.5mm × 奥行 36.1mmなので、フットプリントはiPhone6よりも小さいのです。
重量はキットレンズ・メモリ・バッテリ込みで281g。だいたいiPhone6が2個分ですね。
一般的な一眼レフ(APS-C)カメラで比較的小柄なニコンD3300が、幅124mm × 高さ98mm × 奥行75.5mmで重量460gであることを考えると、その小ささ、軽さが際立ちます。

当然、レンズも小さい

マイクロフォーサーズ用のレンズはもちもと小さく、持ち歩きしやすいサイズになっていますが、特にGMシリーズ用にデザインされたレンズであれば、さらに小型です。

APS-Cカメラでレンズを標準ズーム、望遠ズーム、単焦点と3本持ち歩こうとすると、専用のカメラバッグは必須ですが、GMシリーズ用にデザインされたものなら普通のカバンに入れて持ち歩くことも可能です。
(マイクロフォーサーズ用のレンズならすべてGMシリーズで使うことが出来るが、プロ用のレンズなどではボディとのバランスが悪くなってしまうことがある。)

マクロ性能はどうか

GM5のキットレンズ、LIMUX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6では、最小撮影可能範囲は撮像面から0.2mとなっており、対象物から20cm弱離せば焦点が合うということになります。

20cmまで寄れれば充分かなという気がしますが、さらにということであればLUMIX G MACRO 30mmを追加すれば、10cmまで寄ることが可能になります。

サイレント撮影が可能

レストラン等での撮影時に、あまり大きな音が出るのは考えものです。
スマホ撮影でのこれ見よがしの合成音はあんまりですし、一眼レフの大きなバタン!というミラーが動く音は構造上仕方がない。
その点、マイクロフォーサーズはミラーレスなのでバタン!という音はしませんし、GM5はサイレントモードを搭載しているので、その際はシャッターが電子シャッターに切り替わり、完全に無音になります。

GM5はこだわりのカメラ!

GM5を一言でいえば「コンデジサイズなのにLVF(ライブ・ビュー・ファインダー)付のマイクロフォーサーズ」。
LVF付というのが嬉しい。私がGM5を選んだ理由も、まさにLVFにあります。
やはり、カメラというものはファインダーを覗いて構図を決めて、構えて撮るものなのです。同じマイクロフォーサーズカメラであるオリンパスOM-DのCMで宮崎あおいがいっているとおりです。

多くのレビュー記事で触れられているように、GM5のLVFを覗くと、少し遠くに画面があるように見えます。ここは小型化の都合でやむを得ないところらしい。
視野率は約100%なので、ファインダーで覗いたままが撮影出来るというのも嬉しいですね。(ニコンD3000番台のように、エントリーモデルのカメラでは視野率90%程度ということもある。ファインダーで覗いているよりもう少し広い範囲が撮影される。)

さらに当然レンズ交換式ですから、様々なレンズを買い足して楽しむということもできます。

GM5はボディデザインも嬉しいですね。マグネシウム合金で耐久性と質感を高めており、貼り革でレトロな印象も醸し出しています。
操作系は軍艦部にダイヤルが2つあるほか、後ダイヤルが搭載されているのは嬉しいですね。ファインダーを覗きつつ絞りを変えたりするには後ダイヤルは必須です。さらにファンクションキーがボタンが2つと液晶画面に5つ、合計7つあって、機能を自由に割り当てることができます。

このように、GM5はその小型ボディはさることながら、ふつうの一眼カメラにも劣らない「カメラゆえの愉しみ」を味わうことができるのです。

まとめ

以前、オリンパスOM-Dを購入したときに、店頭で急遽比較対象となったのが実はLUMIX GM1でした。
とにかく、いつでもどこでも持ち歩けるちゃんとしたカメラが欲しかったのです。でもGM1にはファインダーがなかった。後付けもできなかった。
オリンパスPENシリーズも考えたのですが、やはりファインダーがなかったので(後付けはできるけど、PENのサイズなら内蔵していて欲しい)、それも対象外になり、OM-Dになったのでした。

でも、OM-Dもなんだかんだ大きいんですよね。で、持ち歩こう!と思わないと、持ち歩かないカメラになってしまったのです。
そこで登場したのが、このLUMIX GM5だったのです。GM1のサイズ感はそのままにファインダーが搭載されている!
それに感動して、発売直後というわけではありませんが、価格が少し落ち着いた頃に購入したのでした。

ということで、LVF搭載、レンズ交換式で、歴とした一眼カメラであるにも関わらず、コンデジクラスの小型化を実現したLUMIX GM5は、いつでもどこでも持ち歩いて、良い写真を撮りたいブロガーにうってつけのカメラといえます。

実写編はまた次回!

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。