産業能率大学の通信教育課程を卒業しました(学生の方へのメッセージ)

私事ですが、この度、産業能率大学の通信教育課程を卒業いたしました。

このブログでも少ないながら産業能率大学の通信教育課程に関する記事を公開しているため、この時期になると記事へのアクセスが少し増えます。入学を検討される方、入学した方に見ていただいているのではないかと思います。

そこで、卒業生として、いま感じていることをお伝えすることにします。

卒業はできる

大学の通信教育課程は産業能率大学に限らず、多くの大学が提供してます。通信教育といっても通学と同じ正規の課程ですから、簡単に卒業できるものではありません。当然ですが、いわゆるディプロマミル(お金を払えば学位が買える大学や大学院)ではありません。

大学によっては卒業率が10%にも満たないようなところがありますが、産業能率大学は60%を超える卒業率を誇ります。それは、なぜでしょうか。決して、学ぶ内容が簡単だからとは言いません。通信教育課程の学生のための様々な施策が行き届いているのが理由だと思います。

通信教育とはいえ一定の単位は通学(スクーリング)で取得する必要がありますが、そのスクーリングの日程が非常に多いのです。さらに、科目修得試験の回数が多いことも挙げられます。
スクーリングは3日間朝から夕方まで学ぶので大変ですが、グループワークが多いので、仲間たちと楽しみながら進めることができます。これは、通学制でアクティブラーニングを標榜し、高い評価を得ている産業能率大学の面目躍如です。

だから、卒業はできるのです。ちゃんとレポートを出し、科目修得試験を受け、スクーリングにも計画的に参加すれば。あきらめないことが大切です。

高卒の方は短大を使う

私は専門士でしたので大学の3年生から編入で入学し、2年間で卒業することができました。

高卒の方は、大学の1年生から入学することもできるのですが、系列の自由が丘産能短期大学の通信教育課程に入学することをお勧めします。どのみち大卒(学士)までは4年間を要するのですが、仮に2年間でやめてしまう場合、短大なら短大卒(準学士)にはなれます。大学なら大学中退です。まず短大の課程を2年間受け、そのあとで大学に編入すれば良いのです。

仲間ができる

通信教育課程には学生会があります。私も2つの学生会に参加しましたが、活動自体にはあまり積極的ではありませんでした。(学生会で積極的に参加すれば、さらに楽しい学生活動ができるでしょう。)

それでも、スクーリングでは、先に述べたようにグループワークが多いので、そこで仲間ができます。いまはFacebookなどで簡単につながりを維持することができるので、スクーリングの3日間しか会わなくても、その後に続く仲間になることもあります。

スクーリングの参加者(=通信教育課程の学生)は多彩です。多いのは30~40代の方かなと思いますが、50~60代の方もいますし、特に短大は各地の専門学校の併修コースで受講している方がいるので10代の方もいます。(科目によってはスクーリングは大学と短大が混合で行われます。)

参加者の職業も様々です。産業能率大学は経営(マネジメント)の大学なので、私のように経営者もいますし、理系の大学を出てキャリアを積んだ後、経営を学ぶためにやってくる方もいます。もともと経営情報学部を日本で初めて設けた大学であるため、IT系の方もいます(私も当てはまりますが)。また、創立者の上野陽一氏は心理学者でもあったので、心理学系の科目も多く、看護師などの医療系の職業の方も多い印象があります。

大学院もある

産業能率大学大学院は、経営系と税務系のコースを持つ大学院です。大学院は通信教育課程ではありませんが、社会人が通いやすいスケジュールで学ぶことができます。

大学の通信教育課程からの校内推薦もあり、学部の卒業生であれば入学金免除の特典もあります。また、大学4年生の際に大学院の授業を受講することができ、うまくすれば大学卒業後に大学院を1年で修了する方法もあるようです。

私も大学院への進学は検討しているのですが、今年4月からの入学は見送ったため、科目受講生から始めることを考えています。

実り多い学生生活を

繰り返しになりますが、ちゃんとやればちゃんと卒業できるのが産業能率大学の通信教育課程です。

まずは卒業しましょう。その上で、学生生活の中で学びへの意識を高め、仲間づくりをして、実り多い学生生活にしていただければと思います。頑張ってください。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。