新しいPC(といっても中古)を導入して、色々と環境設定をしているのですが(最近は環境設定ばかりやっている気がする)、Windowsなのでe-Tax環境を整えておこうと思います。
https://inoccu.com/blog/2020/07/02/185507.html
ただ、Windows版アプリとして提供されている「e-Taxソフト」はどうもうまくインストールが行かないことが多く、必ずどこかで引っかかるような気がする。最終的にはなんだかんだでうまくいくのですが…。
そこで、今までの知見から、失敗しないe-Taxソフトのインストールをまとめてみようと思ったのでした…。
まずは、ここから
e-Taxソフトについては、国税庁のこちらのサイトにダウンロードやらインストール方法やらがまとまっています。まずは、こちらをきちんとチェックしましょう。Internet Explorer 11か、Edge HTML版のMicrosoft Edgeでアクセスしましょう。(最新のMicrosoft Edgeは中身がChromiumなので普段は便利ですが、e-Taxには向きません。)
e-Taxソフトのダウンロードはこちらから。ダウンロードしても、すぐにインストールしちゃダメです。(大体、インストールウィザードの最後で引っかかって、ウィザードが終わらない。)
ルート証明書等のインストール
e-Taxサイトで説明されているように、まずはルート証明書・中間証明書インストーラから始めます。この辺はe-Taxのサイトでもステップごとに説明されているので良いですね。
信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
次は、信頼済みサイト登録ツール。こちらもe-Taxサイトでの説明に沿って進めます。
Adobe Acrobatのインストール
これは流石に先に入っていると思います。私はAdobe Creative Cloudに契約しているのでAcrobat DCを入れますが、Acrobat Readerでも良いでしょう。
NFC Port Software (RC-S380)
e-Taxソフトを使って申請等を行う際は、大体電子署名が必要です。そのためには、マイナンバーカードなどを取得しておく必要があり、またSONYのRC-S380のようなNFCカードリーダーが必要になります。
そこで、そのためのドライバーをインストールし、NFCカードリーダーの動作確認をしておきましょう。これが環境しないとe-Taxソフトがインストールできないのか?というと微妙ですが、先に入れておいた方が無難です。
上記サイトからドライバーソフトウェアをダウンロードし、インストール。その後、Windowsを再起動します。
再起動後、NFCポート自己診断というアプリを立ち上げ、適当なNFCカード(SuicaやEdy、マイナンバーカードなど)を置いて動作確認します。
Java
e-Taxサイトでは説明がありませんが、Java環境は必須です。たしか、帳票を作ったりするときにJavaが動くんですよね。で、Java環境がないと、e-Taxソフトのインストールウィザードは多分終わりません。
上記サイトからJavaをダウンロードしたら、インストールします。
コマンドプロンプトを立ち上げてjava -version
を実行し、このようにバージョン番号が表示されればOKです。
JPKI利用者ソフトのインストール
順序的に必須かと言われると微妙ですが、どのみち必要なので、先に入れておいた方が無難でしょう。
こちらのサイトからダウンロードして、インストールします。
このJPKI利用者ソフトもウィザードが固まりがちなので注意。固まったら、タスクマネージャからインストールプログラムのプロセスを落として再起動し、再度チャレンジ。(JPKI利用者ソフトのインストールを一旦諦め、e-Taxソフトのインストールに失敗してから、再度JPKI利用者クライアントソフトをやると上手くいく説も…。もう、ぐちゃぐちゃ。)
JPKI利用者ソフトのインストールが終わったら、公的個人認証サービス>ICカードリーダライタ設定を起動して、カードリーダー(ここではSC-R380)をセットします。
次に、公的個人認証サービス>Java実行環境への登録を起動して、Java実行環境にJPKI利用者ソフトを登録します。
最後に公的個人認証サービス>JPKI利用者ソフトを起動して、自分のマイナンバーカードを参照できるか確認しましょう。(この辺の操作は必ず実機でやること。リモートデスクトップ経由では動きません。)
e-Taxソフトのインストール
ここまで色々やってきたのですが、いよいよe-Taxソフトのインストールです。
ただ、この記事を書き始めたときには、知見もたまったので完全版だ!と意気込んでいたのが、結局右往左往することになって、自信を失いました。
とにかくに、インストールウィザードは順調に進むのだけど、最後のこの画面で止まるのです。もう、見たくない…。
こうなった場合は、タスクマネージャからプロセスを落として、アンインストールも上手く行かないので、下記のディレクトリを削除します。
- C:\Program Files (x86)\etax
- C:\Program Files (x86)\InstallShield Installation Information{1ECF5EFF-BCDE-484C-A0A8-E4A86FEA3B59}
- C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\e-Taxソフト
で、再起動して再びインストールを試みて…ということを繰り返すこと数度、結局、web_ntasetup.exe
の互換設定を下記のようにすることでインストールが成功しました。
ただ、この設定は自信ないんですよね。たまたま上手くいったというだけで。でも、同じようにやって、互換モードがWindows 8だとやっぱりダメだったりしたのです。
ということで、どこまでお役に立つかわからない記事になってしまいましたが、試行錯誤の記録ということでご参考まで。