「新しい生活様式」の下での講師能力を高めていきたい

今日は山形県でAI研修の講師を務めさせていただきました。山形に呼んでいただくのは今回で3回目。繰り返し呼んでいただけるのは、本当にありがたいことです。

COVID-19の問題があり、場合によってはすべてZoomでの開催ということも有り得るという中でしたが、今回も会場に集まってリアルでの開催となりました。ただし、万全な対策をということで、マスクをつけてやるのは当たり前、手指消毒用のスプレーはあちこちに置いてあり、フィジカルディスタンスを確保するために普段は1つの部屋でやるところを2つ使い、座席を離し、その2つの部屋も別のフロアで確保し、Zoomで中継する形で進めるという形で進めることになりました。無事、開催にこぎつけることができたのは、運営していただいた皆さんのご努力の賜物だと思います。

リアルの良さに近づける

ここまでして、しかも結局Zoomでやるなら、すべてオンラインで良いじゃないか?という意見もあるかもしれません。今後は、すべてオンラインという進め方も普通になるのかなと思います。ただ、一方でここまでしてでもリアルでやる意味もあったのではないかと思います。

お話をしている側の意見で言えば、まず、聞いてくださる皆さんの反応を見ながら話したい、という講師心情があります。また、今日はかなり設備の整った会場でしたので、それを使えたということ、さらにZoomでの運営に慣れたスタッフの方がいたということも、無事、リアルな会場に来た価値だと思います。
私の研修はハンズオンの形式を取ることがほとんどなので、何か不具合が起きた場合に、その場にいれば対応しやすいということもあります。

実際のところ、なかなか慣れない進め方で、今までとは違うという点はいくつもありました。それでも、今後はこうした進め方こそが常識になっていくのでしょう。「新しい生活習慣」というやつです。まずは、オンラインや今回のような半オンラインの場合に、リアル研修と比べて満足度を落とさないというスキルが講師に求められます。

いくら普段の講義での話が上手くても、オンラインの場合はオンラインに合わせたスタイルがあるはずです。それは単に話し方というだけでなく、聞いている皆さんの顔が見えなくてもテンションを落とさずに話す力とか、投影資料はリアルの場合と同じで良いのかとか、そういった検討もきっと必要でしょう。

リアルから離れてメディアならではの良さを活かす

また、メディアの特性を生かして、進め方に応じた満足度の高め方を探っていく必要もあるのではないでしょうか。リアル開催を100点として、オンラインでも同じ物差しで95点は取れるようになろうというのではなく、リアルにはリアル開催ならではの100点、オンラインはオンライン開催ならではの100点があるのではないか?という考え方です。

例えば、チャットの上手い使い方とか、Zoomでいうブレイクアウトルームをどう使うかとか、おそらくまだ色々あると思います。それはまだ私には見えていないこともたくさんあるでしょうが、それぞれの方法での研修の進め方を研究する延長線上には、リアルでの開催に向いた研修、オンラインでの開催に向いた研修をそれぞれ見つけることができるのではないかという期待感もあります。

私は講師専業というわけではありませんが、こうしたオンラインでの進め方とか、動画を作るスキルとか、これからの時代に仕事をうまく進めていくための共通スキルのようなものがきっとあるだろうと思っているので、今後の重点課題として取り組んでいきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア。株式会社ビビンコ代表取締役。コールセンターへのAI導入プロジェクトに参画したことをきっかけに、AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。株式会社ビビンコでは、IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。