自分の仕事とは何か

このブログを毎日書くようになってから、noteを書くのを止めました。まぁ、それは良いのですが、1つnoteで残したままのタスクになっていることがあって、それは自分の仕事、自分ができることをnoteの「お仕事依頼ページ」に書こうと思っていたのを、結局、書かないままになっていることです。

自分にどんな仕事を依頼してもらえるのだろう、依頼して欲しいのだろう・・・と考えると、ちょっと思考が止まってしまったのです。このブログでもテーマとして使っているSnowmonkeyにPRボックスというウィジェットがあって、これを使うと自分のサービスや商品を3つ並べて紹介できます。でも、いまのところそのウィジェットを使っていません。いずれ、使って自分のできる仕事をサービス化しようと思っているのですが・・・。(以前、合同会社井上研一事務所でSnowmonkeyを使っていたときは、ITコーディネータ、講演、執筆の3つを並べていました。そんなに悪い選択ではないと思っていますが。)

そんなことを考えていると、2009年頃に西村佳哲さんの本を真剣に読んでいたことを思い出しました。

西村さんの「自分をいかして生きる」という本を、パラパラと見てみると、こんなところが目に付きました。

他の人がどれほど素晴らしくやっていても、その成果の享受をただ楽しめること。他の誰がやっていても構わずにいられる仕事は、いわば他人事の仕事と言える。

でも「好き」だけではすまない。
今はお客さんの立場でも、ずっとそのままで居られるかというとそんなことはない。というか、そうありたくない。
気持ちがザワザワする。落ち着かない。見たくない。悔しい。時にはその場から走り出したくなりさえなるような、本人にもわけのわからない、持て余す感覚の生起を感じている人は、そのことについて、ただお客さんではいられない人なんじゃないかと思う。

そういえば、当時、この辺のところを読んだ後に、ある若手から仕事についての相談を受けて、「人の仕事を見てイライラする経験」をしたことがあるなら、それが自分の仕事だなんてことを言ったことがあります。このイライラする経験というのが、ザワザワ、持て余す感覚の生起のつもりでした。

翻って、今、自分の場合はどうか?ということを考えてみないとな・・・と思っているのですが、すぐに思い浮かぶのはあるセミナーの場でのことです。その登壇者はセミナーの専門家でないし、自分の他の仕事があって、その仕事の一環として登壇しているのですが、とはいえ、月に何度かは登壇しているわけで・・・。そのプレゼンを見て、イライラしてしまったんですね。その発表事項について、私は専門でも何でもないけど、この人のプレゼンと比べれば私の方が何倍も上手く喋れるな、と。

おこがましい思いかもしれませんが、そう思ったのです。人の前で話す、説明する、教えるという仕事を始めてもう5年くらい経ちます。そればかりやっているわけではないのですが、月に何度かはお仕事としてそういう活動をさせていただいているので、それなりに自信があるし、自分は教えるという仕事が向いているな・・・と思うこともあります。

だから、そのイライラ、ザワザワが心に生じたのかもしれません。

でも、それが「自分をいかす仕事」と言えるのか、もう少し考えてみたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。