黒崎96(クロ)の日「共に創る、社会課題解決の未来」

昨日、9月6日は「黒崎96(クロ)の日」ということで、商店街では19:06に乾杯大会が行われていたりしたのですが(昨年はそちらに参加した)、黒崎ひびしんホールでは副都心黒崎開発推進会議の主催、北九州市の共催で「共に創る、社会課題の未来」というコミュニティイベントが行われていました。

社会課題解決の活動をしている団体・個人のプレゼンテーションということで、23個の発表が行われました。
私は、そのうちの1つ、Code for Kitakyushuのメンバーとして、発表させていただきました。

北九州市は課題先進都市

基調講演(黒崎まちなか大学代表理事・寺下氏)の中で、北九州市が課題先進都市であることが説明されました。
それはよく言われていることだったのですが、福岡市や日本全国との比較の中で数値と時間軸での説明が行われ、非常に肚落ちのするものでした。

特に「北九州市は福岡市の30年先を行っている」というフレーズは興味深かったです。
たしかに、30年前の北九州市は、いまの福岡市の天神ビックバンのように小倉駅再開発の全盛期でした。
八幡の製鉄所、国鉄の門司鉄道管理局が持っていた本社的な機能は、その少し前に東京や博多に移っていたわけで、いまの福岡市にそれと同様の事象はなさそうなので、その辺は違うのかもしれませんが・・・。

ただ、北九州市がいま抱えている人口減少や少子高齢化、社会インフラの維持といった課題は、30年のスパンで見れば必ず福岡市でも起きることでしょう。
というか、日本全国で既に課題として認識されていることです。福岡市はそれが起こるのが遅そうだということに過ぎません。

いま社会で起きている課題を北九州市で解決することができれば、北九州市への好影響だけでなく、福岡市や日本全国への貢献にもつながっていく。
それが、課題先進都市に課せられた責務であり、チャンスなのだと思います。

チャレンジ

そうした社会課題の解決策として、チャレンジが重要であり、黒崎という街では様々なチャレンジが行われている。
チャレンジができる街になりつつあるといのうが、今回のイベントで発表をした団体数に現れているのでしょう。

翻って自分のことを考えたときに、何にチャレンジしているだろう。どんな社会課題の解決につながっているのだろう。
そんなことを考えずにはいられませんでした。

忙しく、いろいろやっていることは違いないのですが、真の意味でチャレンジといえることがあるだろうか。
というか、そもそも自分は何をしたいのだろうか。

30代前半くらいまでは、いつもそんなことを考えていたような気がするのですが、ここ最近は忙しさにかまけて(忙しいというだけでも、有り難いのですが)、その辺のことが考えられていなかったようにも思うのです。

そんなことに気づく機会になるイベントでした。
気づきのチャンスがあっただけでも、北九州市に帰ってきて、黒崎に住み始めたメリットなのかもしれません。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。