JBOSSを試す

最近のJBOSSはTomcatが標準で同梱されている。
インストールは非常に簡単で、解凍するのみ。
起動は、bin/run.bat。そこで、-cオプションを付けて、起動するモードを変更することができる。ここでモードと言っているのは、serverディレクトリにある、all、default、minimalといったディレクトリに対応していて、-c minimalとすればminimalモードで起動する。-cオプションを付けなければ、defaultモード。

JBOSSはマイクロカーネルの集合体として構成されていて、このモード毎に使用するマイクロカーネルを増減させることが出来る。よって、minimalだと非常に軽い状態になる(そのかわりに、Tomcatも入っていない)。

データソースを追加するためには、docs/examples/jcaにある-ds.xmlをサンプルとして用い、server//deployに置くだけで良い。JBOSSは自動ディプロイ機能が優れているので、それだけ。

JBOSSのJNDIはポート1099。client/jbossall-client.jarをクラスパスに通す。jndi.propertiesは、こんな感じ。

java.naming.factory.initial=org.jnp.interfaces.NamingContextFactory
java.naming.factory.url.pkgs=org.jboss.naming:org.jnp.interfaces
java.naming.provider.url=jnp://localhost:1099

ところで、DataSourceについては、同一VMでなければJNDIで検索できない。(WebSphereでもひょっとすると似たような感じ・・・少なくとも運用面では・・・であって、DataSourceを公開しないのは一般的なことなのかもしれないと思った。)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。