昨日は、ちよだプラットフォームスクエアで行った一般社団法人ITC-Pro東京のセミナー「新時代ITCのビジネススタイル」に登壇させていただきました。ITC(ITコーディネータ)になって、まだ4年目の身ですが、このような場でお話しする場をいただいたのは光栄なことでした。
私からお話ししたのは「つながり、つなげる」ということについてです。実は、今回の登壇のお話をいただき、発表資料を作る中で考えついたフレーズなのですが、とても気に入ったため、このWebサイトのプロフィールページに入れたり、最新の名刺に刷り込んだりしています。
ITコーディネータ資格+自分が尖っているところで切り拓く
幸いにして、今の私はITコーディネータとして主にAI・IoT分野での導入や、コンサルティング、執筆、セミナーや研修での登壇といった活動をさせていただいています。株式会社ビビンコを今年9月に仲間たちと創業するに至ったのは、私がただITエンジニアであっただけなら巡り会わなかった出来事でしょう。ITコーディネータ×(ちゃんとコードを書ける)ITエンジニア、ITコーディネータ×AI・IoT、ITコーディネータ×(文章を)書ける・話せるといった自分の強みを掛け合わせ、尖らせた故だと思います。
ITコーディネータという資格のメリットは、経営を踏まえた上でITを語れること、そしてITコーディネータの憲法であるプロセスガイドライン(PGL)という共通言語があることだと思います。そこに、様々な強みを組み合わせることで自分の尖ったポイントを作り出す。それが新時代ITCのビジネススタイルといえるのではないかと考え、このような発表をさせていただきました。こうしたやり方は独立して仕事を進めていく士業で共通して言えることかもしれません。
アピールも重要
自分の強みを尖らせていくことは重要ですが、それだけでは不十分です。その尖ったポイントをきちんとアピールする努力も必要です。名刺にきちんと刷り込む、顔写真も入れる、自分のWebサイトをきちんと作る、ブログも書く・・・。数え上げればきりがありませんが、アピールできる場所はたくさんあります。
あと、何より意味があったのは本を書くということでした。私が出しているような技術書は売れても1万部といった世界で、本を書いたから印税生活でウハウハということはあり得ません。しかし、本は名刺代わりになりますし、何よりも強い宣伝媒体となります。もちろん、宣伝しようと思って書くのではなく、その本の主題をきちんと伝えるように書くのですが、本を出したことによって結果的に自分に箔が付くということがあるのです。最初にセミナーや研修講師としての登壇機会をいただくのは、本を出している人だという下駄を履かせてもらったからというのが多分にあります。(ただ、同じ主催社での2回目以降の登壇は1回目の成果次第ですが。)
本を出した後のアピールも重要です。まずは本を出したことを自分が持っている様々な媒体(ブログ、SNS、名刺など)でアピールすることはもちろん(逆に言うと、その時に使える媒体を持っておくことも重要です)、献本も重要です。自分が卒業した学校に献本し、そこで後輩たちにお話しさせてもらうという貴重な体験もしました。
つながり、つなげる
自分の強みを尖らせ、きちんとアピールすることで、私を様々なところにつないでくれる方が現れることがあります。私の場合はITコーディネータの諸先輩がいたことが幸いでした。他のITコーディネータの方々につないでいただく、ITコーディネータ協会につないでいただく、また協会から他につないでいただく。つながる、つながるの連鎖が起きたのです。本当に有り難いことです。
ただ、いつまでも「つなげてもらった、嬉しい」でいるわけにもいきません。今度は私がつなぐ側に立たないといけないとも思います。だから、つながりを「つなげる」なのです。
ちなみに「つながり、つなげる」というフレーズはダブルミーニング(トリプルミーニング?)を仕込んでいて、人と人をつなげるだけでなく、中堅・中小企業とITをつなげるというITコーディネータの本来の役目、IoTやAIを活用してリアルとネットをつなげること、そしてビビンコの本社を北九州に置いたことを皮切りとして私の地元である北九州(さらに福岡)と東京をつなぐ。様々な意味合いを持たせています。
昨日のセミナーでは、一般社団法人ITC-Pro東京の理事に就任させていただいたご挨拶も致しました。株式会社ビビンコ、そして井上研一事務所と様々な肩書きがありますが、共通して「つながり、つなげる」というコンセプトで活動していきたいと考えています。