熱と熱、プロとプロのぶつかり合い

千葉の鴨川に亀田総合病院という病院があります。
最近、テレビで紹介されたりすることが多く、有名な病院だと思います。

今日、その亀田の人の講演を聞く機会がありました。わりとシステム寄りの話で、久々にそれ系の話を聞きました。
まぁ、このシステムを作った人は大変だったろうと、思ったわけです。

ただ、それより強く思ったのは、何よりユーザの熱意が大切だよなということ。
亀田という非常に評判の高い病院があって、その評判の一部には病院全体の情報システムの出来が、直接ではなくとも、ふんわり包まれたように感じられることがあるからではないかと思うのです。

そのシステムには、間違いなくユーザ(病院側スタッフ)の情熱が感じられるのです。

こうしたユーザを目の当たりにしたとき、よく言われる提案型SEというのは、何だろうと、思い至りました。
このユーザに勝てるSEがいるのか?いや、勝ち負けじゃないですけど。

亀田が、どういうふうにベンダーと付き合っているのか分かりませんが、そこでSEは、どう立ち回っているのだろうと、思います。

こう考えると、いつも突き当たるのは、ユーザのことは最終的にはユーザにしか分からないのだし、SEは少なくとも、ユーザの情熱に負けない技術力で太刀打ちするしかないのではということです。

熱には熱で応える。プロとプロのぶつかり合いが、良いシステムを作る。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。