俺たちはES細胞じゃない – 労働が市場化しない理由

キャリアチェンジはなかなか大変だよねって…それだけでまとめるのもどうかと思うが、自分がここ1年ほどキャリアチェンジ云々で悩んでいるところでもあって。

もしかして、我々は子供のころES細胞だったのかも知れない。しかし大人になり知識と経験を積むにつれ、専門化が進んで行く。そして失業の心配をする頃には、専門性とひきかえに全能性は失われているのだ。もちろんいくら専門化が進んでるとはいえ、人間は単能ではない。努力すれば中卒の私が弁護士や医師になることは不可能ではない。

この記事を読むと、もう7年以上もソフトウェア開発の業界にいるので、専門性はそれなりに増し、かわりにES細胞のような柔軟性は失われてきているのかもしれない。
いや、別に、人間は年取ったら駄目よなんて気はなく、自分だってまだ30歳にもなっていないのだから、そんなことを言う年齢ではない。
ただ、自分がキャリアチェンジしようとしている(していた?)、行政書士って、試験は難しくないから、行政書士になるのはどうってことない。ただ、それで食っていくのが難しい仕事だと思っている。
それだけのコストを払うだけのメリットがあるのか?私がまだES細胞ならばともかく、今の時点で冷静に考えるとそういうこと。同じコストを別のところで払えば、さらに大きなメリットが得られるのではないか?読んでないけど、最近流行っているらしいレバレッジシンキングって、そういうこと?違うか…。
もちろん、ここで言っているメリットって、お金のことだけじゃないよ。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。