ニフティがパソコン通信を来年3月に終了

ニフティは2月16日,パソコン通信のサービスを終了することを明らかにした。1987年4月に当時のエヌ・アイ・エフが開始した「NIFTY-Serve」(現在の名称はワープロ・パソコン通信)のサービスを来年3月31日で終了。19年間の幕を閉じることとなる。

19年。長いのか短いのか判断に戸惑いますが、パソコン通信が終焉を迎えます。ニフティの把握ではパソコン通信をサービスしているプロバイダはないとのことなので、あとは「草の根ネット」が日本にどれだけ残っているか分かりませんが、それだけということになりますね。

自分もニフティのパソコン通信は長く使っていました。最初に買ったモデムがアイワの2400bpsのもの。それをカシオワード(カシオ計算機のワープロ専用機)につないで、ニフティにつないでいたのです。ワープロ側でエラー制御が出来ず、文字化けしまくってましたが。
その後は、14.4kbps、28.8kbps、56kbpsと着々と速いモデムに買い替え、クライアントもカシオワードから98ノート+WTERM、Windows PCとNifTermといった具合で環境改善していったのです。とにかくニフティを便利に使うために。

思えば、今作っているDmBloggerはNifTermのような自動巡回ソフトと相通じるところもあるし、そういうのが好きなんですねぇ私は。

インターネットがこれだけ普及した今、リナザウのような小さい機械でさえ、インターネットに10Mbpsとかで接続できているわけです。どうせ、パソコン通信サービスが存続していたところで、実際に使うことはないでしょう。それでも、何だか惜しいような気がするものです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。