1ヶ月ほど前に買っていたのだが、読んでいなかったので、読んでみた。
買ってはみたものの、コンサルタントにはなれないだろうなぁなんて思っていた。
2年続けた派遣社員から、そろそろ正社員に戻ろうかと転職活動中なのだが、転職エージェントから紹介された求人情報を見ていると、可能性がないこともないな…と思い直した。
今、携わっているERPの巨大プロジェクトにも、コンサルタントはいる。ERPパッケージのコンサルタントと、PMO的役割を果たしているコンサルタントだ。おそらく、私がプロジェクトに参画する前には最上流を担った戦略系のコンサルタントがいたのだろうと思う。
そうしたコンサルタントの働きをみていると、さすがに戦略系にいきなり転職するのは自分のキャリア、スキルからいって厳しそうだが、パッケージ系とかPMOなら、可能性があるかも…と思う。某ベンチャーのパッケージを極めてコンサルテーション的な仕事をしたこともあるし、PMOなら前職で開発プロセスの標準化とかやっていた。
さて、この本に書いてあることは、
- コンサルタントとしてSE業務で培ったITスキルは役に立つものであること
- SE業務との共通スキルとしてプロジェクトマネジメントスキルが重要であること
の2点。
また、SEとコンサルタントで求められることの違いとして、
- コンサルタントは高い人材であるから、常にコスト意識を持つ必要がある
- 提案書の表紙と目次だけでも数十万のコストになる(単純計算では)
- コンサルタントは逃げてはいけない
- コンサルタントはゼロインプットでもアウトプットを出す必要がある
- ITを導入しないという解決策もある
といったところが紹介されている。
通しで読んでみて、「自分は(報酬が)高い人材なのだ」という意識がある意味で誇りであり、それに見合ったアウトプットを出し続けなければならない厳しさがある、というのがコンサルタントの世界なのかなと感じた。
ところで、現場では「先生」ではなく、「お手本」であることが求められるのだという。
自分がこれからコンサルタントを目指そうというのなら、まず今のプロジェクトで「お手本」といわれる存在になることが必要なのではないかと思った。(それは、今のSEとしての自分でもチャレンジできることだから。)