inspiron mini9を買って1週間が経ちました

inspiron mini9(通称:黒キュン)を買って1週間が経ちました。
dm。でもちょこちょこ記事にしてきたのですが、このタイミングでレビューをまとめておこうと思います。

私の黒キュンは、店頭販売のプラチナモデル。16GBのSSDにBluetoothとカメラ付き。日本語キーボードのWindows XPモデルです。
メモリを2GBに換装、SDカードは16GBのものを使っています。

キーボードについて

mini9のレビューをいろいろ見ていると、何につけてもキーボードの話題が出てきます。
その独特な配列や、右に行くほど小さくなるキートップなど、レビューのネタにするには事欠かないキーボードであるため、やむを得ないとは思います。
私自身の感想を言うと、普通のノートPCのような使い心地を期待すると、絶対にダメですが、Netbookとしてなら、割と良くできたキーボードなのではないかと思います。(異論はもちろんあるとは思いますが)EeePC(4G-X、901)より使いやすいのではないかと思います。
EeePCの方は、配列は非常に一般的なものです。それは素晴らしいことなのですが、キートップが均等に小さいという難点があります。いや、それを難点と言ってはいけませんね。それが普通ってものです。キートップが小さい分だけ指を立ててキータッチすれば、ちゃんとブラインドタッチできます。
一方、mini9はというと、使用頻度の高いキーは大きく、そうでないキーは小さくというポリシーが貫かれている、ある意味で思想のあるキーボードなのです。アルファベットのキーを打っている限り、あまりキーの小ささを感じません。かなり自然な感じでブラインドタッチ出来ます。その分、記号とかを打とうとするとミスが発生したりもするのですが…。
結局、Netbookゆえの小ささを、キーボードはどうクリアするのか…ということに関するメーカーによる考え方の違いがあるのです。あとは、ユーザが、どのメーカーの考え方に共感するのか?それがポイントです。
その点で、私はDELLの思想に共感することが出来たということなのだと思います。
おそらく、日本語キーボードでもちゃんと使えるわけですから、それよりもキーのサイズが大きい英語版をチョイスすれば、さらに使いやすいのだろうと思います。アルファベットのキーについては、普通のノートPC並のサイズがあるとのことですから。
よく言われる、Enterキーが1段分のサイズしかないこと、全角/半角キーが右端にあることについては、1週間も経たないうちに慣れました。Enterキーは小指で押すことを意識すると比較的慣れるのが速いと思います。
また、キータッチの感触についてですが、少し固めで反発力が結構あります。この辺は好みの問題になってしまいますが、EeePCのソフトタッチ(ふにゃふにゃ)な感触のキーボードと比べると、何となく高級感があります。
ちょっと気になるのは、スペースバーの左端を押したときに反応しない時があることです。いや、これは私の癖なのですが、スペースバーの左端だけをちょっと押して変換しようとすることがあるのです。もちろん、もうちょっと真ん中よりを押せばちゃんと反応するのですが…。(それは結局、スペースバーがもう少し長ければね…という話にもなるのですが、mini9の日本語キーボードのスペースバーが極端に短いとかいうことはありません。)
店頭販売モデルでは英語版キーボードがチョイスできませんが、DELLに電話すれば8,500円で売ってもらえるという情報があります。換装自体もDELLのサイトにマニュアルがあるようなので、すぐ欲しいから店頭で買ったという人も、試しても良いかもしれません。私は、日本語キーボードでも比較的満足しているので、当面は見合わせます。

タッチパッドについて

キーボードについてずいぶん語ってしまいました。入力デバイスついでにタッチパッドにも触れようと思います。
基本的には良くできています。左右のボタンの押しやすさは特筆ものです。柔らかくてクリック感があるのですが、変にペコペコしたボタンのPCもある中で、このボタンはワンランク上の使い心地です。
また、パッド部分のデザインが秀逸です。ボディとの一体化レベルが高く、自然です。
デバイスドライバはDELL純正ではなく、(OEM元である)Synapticsが配布しているものに切り替えた方が吉。タッチパッドの上下左右の隅に特殊キーを配置できます。私は、右下に「進む」、左下に「戻る」を配置して、Webブラウザの使い勝手を向上させています。(感度については、もう少し自分好みに調整する余地ありだと思っています。)

パフォーマンスについて

Atom搭載Netbookとして、ごくごく一般的なパフォーマンスと言えるでしょう。メモリを2GBに換装して、そのうち512MBをERAMを使ってRAMDISKにしています。RAMDISKはシステムのTEMPディレクトリや、Webブラウザのキャッシュ場所にしています。これは書き換え可能回数に上限のあるSSDを保護するための、必須のカスタマイズと言えるでしょう。(同時に書き込みの速いRAMDISKをキャッシュ場所に使うことで、パフォーマンスアップにも寄与できる。)
私は、動画編集をしたりとか3Dゲームで遊んだりとか…といった典型的なハイパフォーマンスPCを必要とする用途がまったくないので、NetbookをメインPCとしても何の問題もありません。せいぜい動画を見るくらいですが、H.264のMP4動画をフルスクリーンで見るくらいのことなら、MPlayerを使えば難なくこなせます。ニコニコ動画の弾幕がどうかは知りませんが、私はニコニコ動画よりもYouTubeの使用頻度が高いので、問題ありません。
これからmini9を使うという方への注意点としては、上記のRAMDISK運用をすることと、Cドライブの圧縮とインデックス作成を解除することの2点です。

Windows XPの再インストール

買ってきてCドライブの圧縮だけ外して使えば、それで問題ないのですが、私は一旦、XPの再インストールを行いました。一般的なPCでは、工場出荷時に戻せるリカバリDVDが付くものですが、mini9にはそれがありません。素のXP(SP3)と、デバイスドライバのディスクがバラバラに付いているだけです。
だから、実に久々にWindowsのセットアップ画面を見て作業することになりました。作業の途中でよく「ファイルが見つからない」というエラーが出るのですが、それは全部外付けDVDドライブの「D:」ドライブを指定すればすべて見つかるので、特に問題ありません。(D:を指定するのが面倒なだけで…)
この辺は、初心者ユーザにはかなり敷居の高いことだと思います。ある程度腕に覚えあ

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。