転職の面接

素朴な疑問なんだけど、転職の面接の時って、「御社に入りたいです」的なアピールをしないといけないのだろうか。
まぁ、しないと駄目か。

でも、実際のところ、「入りたいです」と熱く語れるほど、御社のことを知らないんですよね…と。
企業研究して熱意を見せるとか、そういうことをしろとも言われるのですが、企業研究といっても、所詮はその会社の公式サイトを見たりするくらいで、それで何が分かるのだろう…と、思ったりもするわけです。
実際、そこで働いている社員が、自社の公式サイトを見て、どう思っているか?って話です。「嘘じゃないけど」ってくらいなものでしょう。(少なくとも、自分はそうだった。)
その程度の研究で、その会社のことが分かったなんて言われたら、そんな奴は嫌だよね。おまえに何が分かる?と、まぁ、そう思う。

とはいえ、こっちとしても応募しているくらいなのだから、まったくその会社の社員になりたくないってわけでもない。
だから、なぜその会社に応募したのか?くらいのことは言えなくもない。
でも、その会社が1番ってわけじゃないこともある。
何社も応募して、半分くらい書類選考を通過して…なのだから、1次面接だけでも数社やるわけだ。で、受ける度に「御社が1番」って言うわけにもいかないだろう。
そんなことを言うのは、というか、逆にそんなことを言われても、気持ち悪いのではないかと思う。誠意がないというか。

だから、本当の意味で「御社が1番」とか、「御社に入りたい」と心底言えるのは、せいぜい面接が3回あるとしたら、3回目くらいじゃないかと思う。
1次、2次で、お互いがお互いのことを評価しあうんじゃないかな。会社の人は面接に来た求職者を評価する。その一方で、求職者自身もその会社を評価する。
そうやって、求職者としても「ただ興味を持った」というレベルから、前に進んで「是非入りたい!」になったり、後ろに戻って「絶対入りたくない!」となったりするのではないかと思う。

まぁ、こんなことを書くのは、明日が1次面接の1社目だからなんだけど。
とりあえず、そういうスタンスで臨もうと思っているのだ。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。