Google BuzzのライバルはTwitterじゃなくてFriendFeedかFacebookだよね

昨日から始まったGoogle Buzz。さっそく、私も使えるようになりました。Twitter対抗という見方がされているようですが、私はそれは違うのではないかと考えています。

まず、Google Buzzがどのようなものであるかを知るには、Google公式の紹介ビデオおよび、Google Japan Blog: コミュニケーションをさらに豊かに・・・ Google バズがいよいよ登場あたりを見ると良いでしょう。

あと、ユーザーの考察をまとめているのは、Google Buzz って何? に関するまとめ – あんだあどらいぶ

それから、早速論評している小飼弾さんによると、

Google Buzzは、ビジネス用途としては大変結構なものだと思う。gmailの一機能として組み込んだことは大正解だ。業務連絡用のプラットフォームとして多いに受け入れられるのではないか。それだけで Google Buzz は成功だ。

しかしtwitterキラーを開発するのは、Googleには無理。そしてそれはtwitterのみならず、Webの世界にとってよいことなのではないか。
404 Blog Not Found:Google Buzz がただの buzz で終わる(かも知れない)理由

とのことらしい。

ちなみに、私がGoogle Buzzを使って、最初に思ったことをTwitterにつぶやいたのは、

  • Google Buzzデビューした。予感だけど、これもまたダメな気がする。Googleのソーシャルサービスの黒星がまた増えるような・・・ posted at 23:22:03
  • なんかなー、Googleのサービスは超便利で凄いんだけど、Twitterみたいなポップな楽しさはないんだよな。 posted at 23:23:56

とうことで、やっぱり便利だと思うんだけど、Twitterキラーとはいえないという感想なのです。

まず、Google Buzzとは何か?といえば、それがGmailの一機能であるということを忘れてはいけません。もちろんGoogleのことだから他のサービスの上でBuzzを使えるようにするのは間違いないし、APIも公開するだろうし、そうなればTwitterのようにBuzzクライアントが登場する可能性もあります。すでに、AndoroidのGoogle MapsでBuzzが出来るようになっています。しかし、そのベースにはGmailがあります。フォローするのも基本的にはGmailでよくやりとりをしている相手で、お互いがGmailを使っている必要があります。
Gmailユーザ以外がBuzzを始めるのは、ちょっと敷居が高い。Gmailのユーザ登録は簡単だけど、それなりにGmailを使いこなせるようにならないとBuzzはきっと楽しくない。Twitterの敷居の低さとは違うのです。

Buzzの特徴に、いろいろなサービス(外部を含む)を連携できることがあります。PicasaやGoogleリーダー、YouTubeといったGoogleのサービスを使っていれば、その共有アイテムはどんどんBuzzで配信されていきます。Twitterのつぶやきも取り込める。Bloggerで書いた記事もそうだし、どうやらFeedBurnerで配信しているフィードもそうらしい。(私のこのブログ「INOCCU」はレンタルサーバでWordPressを使って公開しているのですが、Buzzにデフォルトで出てきました。なぜだろう?と考えたのですが、おそらくフィードをFeedBurner経由で配信しているからだろうと思うのです。FeedBurnerも買収されて以来Googleのサービスなので。)

そういう「連携」という観点で考えれば、Buzzの類似サービスはTwitterというよりFriendFeedです。また、先ほど述べたようにGmailでメールをやりとりするくらいの、比較的親密な相手が自動でフォローされることを考えると、最も類似といえるのはFacebookではないかと思います。

そう考えていくと、Google Buzzの進む道は2つあります。

一つはGoogleのSNSとして、Facebookに対抗していく。GoogleのSNSといえば、既にorkutがありますが、これはブラジルの大学生にしか人気がないので、Googleとしてやってる意味はほとんどないので、Buzzで置き換えれば良い。

もう一つは、小飼弾さんが言うように企業向けSNS。Google Appsで提供しているGmailにBuzzを載せれば、それで完成。Buzzでフォローできる範囲をGoogle Appsの同じドメイン間に限定すれば、セキュリティも守れます。

Google BuzzはGmailをソーシャルな方向に一歩進めることに、重要な意味を持つでしょう。しかし、Twitterのようなブームを巻き起こすことはないというのが、現時点での私の考えです。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア/ブロガー。
井上研一事務所代表、株式会社ビビンコ代表取締役、一般社団法人ITC-Pro東京理事。
北九州市出身、横浜市在住。 AIやIoTに強いITコーディネータとして活動中。著書に「初めてのWatson」、「ワトソンで体感する人工知能」など。セミナーや研修講師での登壇も多数。

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