ヘドロエントリーを解決するもう一つの方法

ついこの間、膨大なヘドロエントリーに悩まされたらフィルターブログを作ろうというエントリーを書いたのですが、その舌の根も乾かぬうちにフィルターブログを投げ出し、ここ10年来の膨大な(ヘドロ)エントリーに戻ってきました。そういう行動をした以上は、膨大なエントリーをいかに捌き、ワケワカメwなブログをスマートに構成し直すかを書かねばなるまいと思います。

とはいっても、奇手があるわけではありません。実にオーソドックスな方法ですが、カテゴリーとタグを使うのです。

フィルターブログはヘドロを思い切って捨て去ることですっきりしようという提案でした。今回はヘドロを捨て去らないという選択なのですから、ヘドロとレッテルを貼られたエントリーを再生して、ヘドロでなくするという方法しかありません。

1.既存のカテゴリーとタグをばっさり削除する

今までカテゴリーとタグで整理されていたように見えても、エントリーがヘドロに見え、ブログ全体から停滞感が感じられるとすれば、やはり整理の仕方が間違っていたのです。まずはカテゴリとタグをばっさり削除して、すべてのエントリーを混沌の世界に戻してしまいましょう。

2.一つ一つのエントリーを読み返して、適したタグを付ける

この作業が極めて重要です。キーワード検索でまとめてタグを付けたくなるところですが、そうするとヘドロエントリーはヘドロのままです。ちゃんと読み直して、適したタグを付けるようにします。この時点ではカテゴリーは付けないのが賢明です。どのようなカテゴリーが必要になるかまだ分からないし、タグと一緒に作業するとタグを区別の付かないカテゴリーになってしまいます。

3.カテゴライズ出来そうなタグ集団を見つけ出し、カテゴリを作る

すべてのエントリーにタグを付け終わったら、どのようなタグが出来たか、それぞれのタグに紐付くエントリー数はどの程度かなどを参考にして、カテゴリーを設計します。カテゴリーはあまり多くなりすぎない方が良いでしょう。

4.各エントリーを1つのカテゴリに紐づける

エントリーをカテゴリーに紐づけます。多くのブログソフトウェアでは1つのエントリーを複数のカテゴリーに紐付けるマルチカテゴリーに対応していますが、1つのカテゴリーに絞った方が良いと思います。安易にマルチカテゴリーをやると、タグと区別がつかなくなります。

5.カテゴリーとタグ毎に説明文を付ける

これは使っているデザインテーマによるのですが、当ブログで使っているデザインテーマでは、カテゴリーやタグに付けた説明文がカテゴリーやタグ毎のエントリー一覧のページに表示されます。そういうデザインテーマを使えば、カテゴリやタグの単位でまとまった立派なコンテンツとして見えるようになり、過去のエントリーの価値も増してきます。

6.これまでの整理の中から今後の方針を見出す

これまでの作業を振り返ると自分が一体何を書いてきたのかが見えてきます。おそらく、これから何を書くかについても何か感じるところがあるでしょう。例えば、Aという内容とBという内容のエントリーが多いと分かれば、その範疇のエントリーを今後も増やしていくことによってブログの専門性が増してきますし、AとBを結びつけたCという内容のエントリーを書くことで独自の視点があるブログに生まれ変わることも出来るでしょう。しかも、そうした方向性には過去のエントリーという裏付けがあるので、安心して伸ばしていくことの出来る(ある意味でライフワークにもなり得る)テーマを見つけ出したということになるのです。

というわけで、こんな感じに進めていこうと思っているわけですが、既に対応済となっているデザインテーマを除いては、今のところタグ付けの途中です。なにしろエントリーが多いので気長にやっていくしかありません。最後までやり上げたら、成果を報告しようと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。