タスク管理ツール頂上決戦

iPadとMEDIAS WPのセットで使うようになって、再び紙の手帳の存在意義が怪しくなってきました。スマホだけが相手なら紙の手帳にも存在意義が見出せるのですが、サイズがほとんど同じになるタブレットまでが相手に加わると旗色が悪くなります。

スマホだけでもスケジュール管理はGoogleカレンダーとジョルテの組み合わせで不満はありません。メモはスマホだけでは入力スピードの問題があるし、表現力にも限界があるのですが、タブレットが加わると話が変わります。それに、そもそもメモはすべてEvernoteに集約したいという思いもあるので、これもOK。

問題になるのは、タスク管理ツールなのです。
スマホやタブレットと連携できるWebベースのタスク管理ツールは様々あります。おそらく、スケジュール管理でのGoogleカレンダーのような圧倒的な存在がないからだろうと思います。
いくつか使ってみたのですが、一長一短があって、なかなか決定打がない。私が今まで試したのは以下のようなものです。

Remember The Milk
定番中の定番で、去年は有料会員にもなっていました。
洗練された画面で入力が簡単、スマホ連携もスムースで、特に問題はないのですが、サブタスク管理が出来ないなど、機能がシンプルなのが長所でもあり、短所でもある。

Nozbe
GTDを追求した作りで、機能面は十分。Webの画面も比較的洗練されており使いやすいです。問題はAndroidアプリの出来の悪さ。iOS用の方はiPadで使っている分には特に問題ないので、やって出来ないことはないと思うのですが。

Toodledo
機能面は十分すぎるほど。ただ、全体的に垢抜けないインタフェースが気になる。Android用アプリが公式では提供されていないし、サードパーティのものはあるが決定版といえるほどのものはまだない。

Googleタスク
Googleカレンダーとの親和性の高さは当然群を抜いている。Androidではジョルテで連携できるのもポイント。ただ、機能がシンプルすぎる。最大の問題はリスト横断での表示ができないこと。AndroidやiOSでのサードパーティアプリでは出来るので、Googleの人はリスト横断でタスク管理する必要がないと思っているのだろうか。

というわけで、絵に描いたような一長一短ぶりを見せつけてくれているわけです。

個人的にはインタフェースが垢抜けないToodledoはパスしたいところ。
Googleタスクはスケジュール管理との親和性の高さが捨て難い魅力ながら、大量のタスクをシステマティックに管理するのは向かないので、自分が求めているタスク管理の考え方そのものを変えないと厳しい。
NozbeはAndroidアプリの出来さえ良くなれば決定版になるのは間違いない。バージョンアップは繰り返されているので、気長に待つしかないか。
それが待てないなら機能面のシンプルさは長所だと割り切ってRemember The Milkで行くか。

というのが、現状です。んー、結論が出ない。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。