2ヶ月使ったからこそ分かる、ASUS U24Eレビュー

ASUS U24Eについて書いた記事が意外なほどアクセスを集めていて、まぁ地味な機種だけに情報が少ないのかなと思ったりしています。

私がU24Eを買ったのは3月なので、2ヶ月と少し使ったことになります。今日は、ちゃんと使ったからこそ分かることを書いてみようと思います。

U24Eの満足度は68点

実のところ、満足度はあまり高くありません。ぎりぎり及第点か、少し足りないかといったところ。
その原因は、キーボードの出来の悪さです。

まず、キータッチがふにゃっとしていて、満足できません。私がそれまでレッツノートやThinkPadといった、それなりに定評のあるマシンのキーボードばかりを使っていたからかもしれません。実際、会社でたまに使っているAcerのA4ノートと比べると大差ないし。

それから、これはもちろん個体差があるのだと思いますが、十字の↓キーのキートップがたまに外れる。他のキーはまったく問題ないのに、↓キーだけはなぜか外れる。私のキータッチの癖なのか?と思わなくもないのですが、でも他のキーボードでそんなことはなかったし。んー。


どうやらキートップの左下付近が弱いらしい。こんな感じで外れる。

スリープから復帰させた時に、勝手にテンキーが有効になることがあるような気がする。Windowsのパスワード認証でなぜか失敗すると思ったら、勝手にテンキーが有効になって、数字が入力されてたみたいな。
そういえば、以前、ヨドバシAkibaのASUSコーナーにいたら、年配の男性がASUSのウルトラブックを抱えて、店員に同じようなことを言ってた気がする。もしかしたら、ASUSはそういうことが多いのか?

というように、キーボード絡みの不満があって(そういえばパームレストがわりと熱いことも気になるな)、やっぱりキーボードは日々使うものだから、満足度に直結してしまいます。

やっぱりスペックには不満がない

買う時から分かっていたことですが、SandyBridgeのCore i5にメモリが(増設して)8GBという構成は、性能上の問題をまったく起こさないと言っても良いでしょう。私がゲーマーではないという理由もありますが、少なくとも私の用途では困っていません。大きな画像を編集したり、動画のエンコードをしたり、Eclipseでプログラム開発をしたりと、それなりに重そうなことはやっていますが。


エクスペリエンスインデックスの最低スコアはグラフィックスの5.6。プロセッサは7.0、メモリは7.4とかなり高い。プライマリハードディスクはSSDに換装すればかなり上がるらしい。

いまひとつ、愛情が湧かない

極めて主観的な感想になってしまいますが、それに尽きると思うのです。たしかに、なくなってしまうと困る。しかし、かといって愛情が湧くわけでもない。おそらく、キーボードへの不満感がその原因だと思います。ただ、一方で、キーボードの↓キーのキートップの問題などは、サポートに持って行けばどうにでもなりそうな問題だったりします。でも、使えないわけではないし、サポートに持って行くのも面倒だし、と思ってしまうのが愛情がないゆえというか。
それに、レッツノートの頃と違っていつでもどこでも持ち歩くといったことをしていないこともあります。持ち歩き用はiPadで済んでしまっているので。

そんなわけで、思いのほか手厳しいレビューになってしまいましたが、どこにでも持って行けそうなサイズと重量に、これだけのスペックを詰め込んで、なおかつ安いというU24Eは悪くない機種だと思います。極めて実用機。取り立てて愛でるものではない。そんなところでしょう。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。