業務システム開発の楽しさはどこにあるか

アルティザンエッジ合同会社で求人を出そうと思ってからというもの、ずっと考えていることがあります。
業務システム開発の仕事の面白さを、いかにエンジニアに伝えるかについてです。

そんなことはもう知っている?
それなら、結構なことです。是非、当社の求人をご検討ください。

業務システム開発は時流ではないのか

Wantedlyに出ている求人を見ると、自社サービスとかソーシャルゲームの開発が時流に乗ったエンジニアの仕事なのかなという印象を持ってしまいます。
私がぺーぺーの若手だった頃は、そういう仕事はほとんどなくて、エンジニアの仕事といえば、ほとんどが業務システムの開発・運用だったのです。(あとは、プロダクト開発くらいでしょうか。)
それから考えると、随分な様変わりです。

たしかに、自社サービスで世の中を大きく変えることが出来るとしたら、それは楽しいに違いない。ソーシャルゲームを身近に感じる人は多いだろうし、それを作りたいと思う人も多いでしょう。
若い会社、若いシステムが多いから、使う技術も先端のものを躊躇なく使えるというのも、技術にこだわるエンジニアにとっては醍醐味だと思います。

業務システム開発=3K?

翻って業務システム開発は、古い技術でつまらないとか、仕事の進め方も旧態依然としているだろうとか。
特に学生だと「企業の中で動いているシステム」というものが一体どういうものなのか、分からないかもしれない・・・。
数年前に言われたキツい・帰れない・給料が安いの「新3K」だとか、偽装請負ばかりだとか、その印象が未だに続いているのかもしれません。

でも、業務システム開発は面白い(と、思う)

そういう問題が未だに解決できていないケースも多々あろうとは思います。そこは経営者やリーダー層など各自の努力で変えていかねばならないでしょう。

ただ、純粋に業務システム開発という仕事を考えたとき、それは案外面白いものだと私は考えています。
私は何故、そう思うのでしょうか。3点あります。

  1. いろいろな会社の内部が分かるから、世の中というものが分かってくる
  2. 分かるだけじゃなくて、変えることもできる
  3. 良く変えれば、喜んでくれる人の顔が直接見える

記事が長くなってしまうので、それぞれの詳細については、別の記事に譲ろうと思います。
ただ、全体を通して言えることは、経営に興味があって、コンサルティングマインドを持っているエンジニアなら、きっと楽しめる仕事だろうということです。

業務システムは、主に企業の内部で使うものです。
企業の存在意義は当然に利潤を追求しつつ、その存在を永続化させることですから、業務システムも経営に資するものであるべきです。だから、その作り手は経営に興味を持てる人の方が良いでしょう。

コンサルティングマインド

上記の3点は、言い換えれば、
まず分析する。
次に変革する。
その結果、顧客から感謝されるということです。

何もないところからモノを生み出すのではなく、まず現状を知ることから始まり、それを変革できるモノ(あるいはコト)を生み出すことを求められるのですから、これはコンサルティングをやるということに等しいのです。

Wikipediaでコンサルティングについて調べてみると、

コンサルティング (consulting) とは、企業(まれに行政など公共機関)などのクライアントに対して、専門知識を活用するなどし、客観的に現状業務を観察して現象を認識、問題点を指摘し、原因を分析し、対策案を示して企業の発展を助ける業務を行うことである。または、その業務そのものを指す。

と、あります。
ほぼ、同じことを言っていますね。さらに言えば、エンジニアは対策案を示すことに留まらず、そこでITを使ってモノを作るところまで進むのが違います。

いかがでしょうか。他にも色々と魅力はあるのだと思いますが、私が感じている魅力として、まずお伝えしたいのは以上です。
少しでも業務システム開発に興味を持っていただければ、嬉しいです。

この件については、引き続き書いていきたいと思います。(積み残した内容もありますし。)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。