天満天神繁昌亭で親子ウィークを観る

この夏休みは旅に出ていまして、名古屋、大阪と回ってきていまは京都にいるわけですが、昨日は大阪は天満天神繁昌亭で落語を観てきました。

天満天神繁昌亭

ブログを振り返ってみると、2006年11月5日に繁昌亭の記事があって、たぶんこれが繁昌亭で落語を観た最初だと思います。ということは、落語を生で観たのも初めて。その後、東京に戻って末廣亭やら池袋やら鈴本やら浅草やらと東京の落語も観ているのですが、やっぱり大阪に来ると繁昌亭に来たくなります。

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で、今回も繁昌亭でありまして、今週の昼席は夏休み親子ウィークということでこどもは1,000円で観られたそうであります。そのせいか、やっぱりこども連れの姿が多かったですね。

演目

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ちょっと見辛いですが、昨日の演目です。

桂文華 落語解説

トップバッターはだいたい若手と決まっているものですが、今週は30年以上の大ベテラン桂文華師。なんでも小・中学校などの学校公演を数多く手がけているということで、登場。堂に入った落語解説で、落語を初めて観るであろうこどもたち、さらにお盆休みということもあって落語初体験の大人な方たちも多かったでしょうから、落語の導入編としてうってつけの内容でした。私などはホントは文華師の落語が聴きたかったところですが、解説と言えども笑いも多く、意外と満足しました。

露の団姫 時うどん

上方の女性落語家を引っ張る存在といっても過言ではない露の団姫(まるこ)師。たしか出家したとかで髪の毛あるんやろか?と思っていましたが、ふつうにありました。でも、出囃子が一休さん。すっきすっき・・・ってやつですね。噺は時うどん。やはりこどもの多い親子ウィークと言うことで代表的な噺、分かりやすい噺が選択されていますね。

平林 林家染雀

こちらもこどもにも分かりやすく、さらにこどもが主人公の噺。以前、いまは女優として活躍する真野ちゃん(真野恵里菜)が一度だけ落語にチャレンジして桃月庵白酒師に教わってやったのが、この平林でした。なので、団姫師の平林、染雀師の時うどんでも良かったかなーと思ったりして。
「たいーらばやしか、ひらりんか・・・」と丁稚どんが歌いながら歩くシーンでは、会場のこどもたちからも歓声が上がっていたので、平林のチョイスは大当たりだったということでしょう。

お笑い曲芸 揚野バンリ

色物さんは曲芸。実はトリの鶴笑師が色物芸を入れたりしたのですが、バンリさんの曲芸は観るだけで凄い!と唸る分かりやすいもの。しかも、ちゃんと笑いも入る。初めて寄席に来たという人は、ずーっと落語やってるんだろう・・・と思っていることもあるでしょうが、さにあらず。曲芸のような色物も寄席に来る楽しみの一つなんですよね。

MOMO 桂三四郎

こちらは桃太郎の改作。桃太郎だと親子の会話ですが、MOMOは弟弟子でカナダ人落語家の桂三輝(サンシャイン)をマクラにふりながら、日本人が面倒くさい外国人に昔話を説明するという噺。漫才として2人の掛け合いでやってもいけるようなネタで、問答無用にウケます。三四郎さんは長身でイケメンでもあるので、外国人役も似合いますな。

御神酒徳利 笑福亭鶴二

仲入り前の大ネタ。今週はトリがパペット落語の鶴笑師なので、純粋な落語としては一番の見どころと言えるでしょう。うん、良かった。この御神酒徳利が聴けただけで入場料のモトは取れた。

いらち俥 笑福亭喬若

喬若師はやる気のありそうななさそうな病弱のようなそうでないような独特の雰囲気があります。一方でいらち俥は上方らしい激しい噺。この取り合わせが落語の妙ですね。なんとなく頼りないマクラが、ネタに入ると一気に鋭くなっていく感じは、東京ではこの間亡くなってしまった柳家喜多八師をなんとなく思わせる。まだ喜多八師ほどの重みはないけれど。

無いもん買い 桂福車

男2人が通りの店主をおちょくるという単純な噺ですが、私はたぶん初めて聴いたと思います。大受けするほどでなく、かといって白けるわけでもなく、ほどよい温度感がこの噺と福車師の味なのかもしれませんなぁ。

秘伝書 桂団朝

そういえば仲入り前の鶴二師以降、親子ウィークとか関係なくなってきたな。そろそろこどもたちも落語に慣れたということか、親子ウィークに紛れ込んだ私のような男一人客への配慮か、いつもの寄席の雰囲気の噺が続きます。団朝師のやった秘伝書はブラックジョーク的なネタだし、少しだけ変態的要素も入っているので、大人には面白い、こどもにはつまんない噺だったかも・・・。

パペット落語 立体孫悟空 笑福亭鶴笑

親子ウィークのトリは鶴笑師。パペット落語の先駆者というか、唯一のパペット落語のやり手。パペット落語て何やねん!という話ですが、観れば分かります。ラジオやCDじゃ無理です。たぶん、あれやった後の鶴笑師は筋肉痛やろなーという芸です。こどもはもちろん、大人も大爆笑で、さすがにトリ、観客席を大いに揺らしました。
あと、パペット落語に入る前に紙切りもいくつか。鶴笑師の説明によると紙切りができるのは日本で(ということは世界で)5人しかいないということだそうです。東京の寄席ではまだたまに見かけますが、上方ではほとんどないのかもしれません。’

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア/ブロガー。
井上研一事務所代表、株式会社ビビンコ代表取締役、一般社団法人ITC-Pro東京理事。
北九州市出身、横浜市在住。 AIやIoTに強いITコーディネータとして活動中。著書に「初めてのWatson」、「ワトソンで体感する人工知能」など。セミナーや研修講師での登壇も多数。

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